スポーツ
2024年12月28日 16時41分

大関・豊昇龍、餅つきで新スタート!横綱へ意欲表明

大関・豊昇龍、餅つきで新たなスタートを切る—立浪部屋での笑顔の裏に秘めた決意

東京・台東区にある立浪部屋で行われた餅つき大会は、相撲界にとって単なる年末の恒例行事にとどまらず、新たな年への決意を固める場としても位置づけられている。今年の大会には、大関・豊昇龍や幕内・明生といった力士たちが参加し、笑顔を見せながらも、来年の初場所に向けた意気込みを新たにした。

豊昇龍は、今年の九州場所での惜しい敗北を振り返り、「今年は優勝できなかったので、目標を1つ達成出来なかった。今年よりいい1年にしたい」と述べた。その言葉には、ただの決意表明以上のものが感じられる。彼の目は、すでに来年の初場所、そしてその先の横綱昇進を見据えているのだ。

豊昇龍の姿勢は、彼自身の成長を物語っている。相撲界での横綱昇進の条件は非常に厳しいが、彼は「もう狙います。初めて言うけど狙います」と、初場所での優勝と横綱のダブル獲りを宣言した。これはまさに、餅をつく力強い動作に象徴される意志の表れである。

立浪部屋の餅つき大会、力士たちの絆と共に進化する場

この餅つき大会には、近所の子供たちやタレントの小久保春菜、音楽バンド・カブキロックスの氏神一番など、多彩な顔ぶれも参加し、和やかな雰囲気が漂っていた。相撲大好きアーティストの氏神一番は、豊昇龍に対して「豪快な投げを来場所も見せてくれますよ。大関でまず優勝してほしい」とエールを贈った。

餅つきは、力士たちが日常の厳しい稽古や試合から離れ、和やかな時間を共有する貴重な機会だ。特に、今年は怪我からの復活を期す明生も参加し、首のケガからの完全復活を誓った。彼は「まだまだ番付を上げたい。三役に上がりたい」と述べ、厳しい状況にもポジティブに向き合う姿勢を示している。

明生の挑戦は、怪我を抱える多くの力士にとっても一つの希望の光となるかもしれない。彼の言葉には、「やっぱり思い通りにはいかないけど、それなりに自分と向き合えたかな」という、苦境を乗り越えた者だけが持つ深みがある。

挑戦を続ける力士たち—新たな年への期待

今年の立浪部屋の餅つき大会は、豊昇龍と明生という二人の力士が、それぞれの目標に向かって進んでいくための新たなスタートラインとなった。豊昇龍は横綱取りを狙い、明生は三役復帰への意欲を燃やす。彼らの挑戦は、相撲ファンにとっても大きな期待を抱かせるものだ。

新たな年を迎えるにあたり、餅つきでの笑顔とは裏腹に、それぞれが抱える決意と期待の重み。力士たちの挑戦は、まだまだ続いていく。新たな年がどのようなドラマを生むのか、期待は膨らむばかりだ。勢いよくつかれた餅のように、彼らの活躍も力強く、そして柔軟であってほしいと願わずにはいられない。

[田中 誠]

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