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2024年12月28日 16時40分

石破首相の未来は?少数与党の戦略と新リーダー候補Xで議論加熱

石破首相の政権運営はどこまで続くのか? 少数与党の難局とその舞台裏

2024年12月2日の朝、石破茂首相が公明党の斉藤鉄夫代表と東京都内のフランス料理店でランチを共にし、今後の政権運営について話し合ったとされています。このような政治的なランチは、ただの食事ではありません。それは、まるでサーカスの綱渡りのような少数与党政権の未来を慎重に歩むための準備の一環です。

石破首相は、少数与党としての厳しい立場にあります。彼の政権は、次の通常国会を前に、新年度予算案の取りまとめや野党との合意形成を迫られており、これが彼の政権の寿命を決める鍵となるでしょう。斉藤代表が記者団に語ったように、与野党間の合意形成を目指すことは、石破政権が存続するための試金石です。

政権の未来を問う100人アンケート

日本テレビ政治部が行ったアンケート調査では、100人の国会議員と官僚に「石破政権はいつまで続くと思うか」を問いました。結果は参議院選挙まで継続するとの意見が大半を占めました。興味深いのは、野党の方が石破首相の続投を望む割合が多いということです。なぜなら、新たなリーダーが選出されると、参議院選挙での戦いが厳しくなると予想されるからです。

野党の思惑は、まるでチェスゲームのような戦略的な動きです。石破首相のまま次の選挙に挑むことで、選挙の結果が有利になると考えているのです。野党のある幹部は「新しい顔が高市氏や小泉氏になって、大負けするのが一番怖い」と語り、石破首相の続投を望む背景には、彼らの戦略的な計算が見え隠れしています。

与党内の声と野党の新たな戦略

一方で、与党内では石破首相の続投を望む声と交代を求める声が交錯しています。特に参議院選挙を意識する議員たちは、新たなリーダーを求める声が上がっています。自民党の中堅議員からは「石破首相では勢いが足りない」との声が聞こえ、さらに「参院選までに総裁選があるのでは」との予想もあります。

野党側の戦略も変化しています。かつてのように首相退陣を迫るのではなく、自らの政策を政府に取り入れさせることに重点を置いています。これは、まるでピザのトッピングを自由に楽しむように、野党が自らの要求を政府に受け入れさせるための新たな試みです。例えば、立憲民主党は補正予算で「能登の復旧・復興費用1000億円積み増し」を獲得し、日本維新の会は「教育無償化の協議」で合意を得ました。

次なるリーダーの可能性

もし石破首相が退陣した場合、誰が彼の後を継ぐのか。この質問に対する答えとして、林芳正官房長官が「ポスト石破」として最も多くの支持を集めています。林氏はこれまで多くの大臣職を歴任し、その経験と実力が高く評価されています。彼の「ピンチヒッター」としての能力は、政界での評価を高めています。

他にも、高市早苗氏や小泉進次郎氏、小林鷹之氏などの名前が挙がっています。特に高市氏は、女性初の首相として選挙に勢いをもたらす可能性があると見られています。しかし、彼女の保守的なスタンスが選挙に不利になるのではないかとの声もあります。

[中村 翔平]

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