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2024年12月28日 17時20分

『グランメゾン東京』再び!木村拓哉が語るフィクションと現実の交錯

『グランメゾン東京』が再び幕を開ける:木村拓哉が語るドラマと現実の交錯

2019年に放送され、多くの視聴者を魅了したドラマ『グランメゾン東京』が、スペシャルドラマとして帰ってくる。主演の木村拓哉が再び尾花夏樹としてスクリーンに登場し、彼のコメントからは、新たな挑戦に向けた熱意が伝わってくる。この作品は、コロナ禍という現実の試練を乗り越えた飲食業界を背景に、フィクションながらもリアルなストーリーを紡ぐ。

コロナ禍を反映した物語

スペシャルドラマ『グランメゾン東京』は、ミシュランの三つ星を獲得した名店「グランメゾン東京」が、コロナ禍でどのように変化し、再び立ち上がるのかを描く。このテーマは、飲食業界にとって現実的な課題を映し出している。木村は、「飲食を題材にしている以上、コロナ禍を無視することはできない」と語り、脚本にその現実を反映させたことが重要だと強調した。まるで料理が提供されるように、ドラマもまた視聴者にリアルな体験を届けることが目指されている。

約5年ぶりの再集結

約5年ぶりに集った“チームグラメ”に対する木村の信頼は厚い。キャストの面々が一堂に会し、彼らの成長と変化を感じながらも、すぐに過去の役に戻れることに驚きを隠さない。新たに加わった窪田正孝や北村一輝といったキャストも、新しい風を吹き込み、作品に新たな色を加える。「新たな“素材”が加わることで、またお芝居の出し方が変わった」と語る木村のコメントには、料理人としての尾花夏樹の姿が重なる。

フィクションと現実の境界線

ドラマの撮影は、フィクションでありながらも現実の調理現場さながらに行われた。木村は、実際に料理を作り撮影に臨んだことを振り返り、料理が冷めることのないように何度も作り直したエピソードを語った。彼にとって、料理を作ることは役作りの一環であると同時に、現実世界での料理人の責任と喜びを体感する貴重な機会でもあった。撮影後に共演者とカトラリーについて話し合うエピソードも、役と現実の曖昧な境界を示している。

“命をいただく”意識の変化

『グランメゾン東京』を通して、木村は食事に対する意識が大きく変わったと語る。ミシュランガイドという世界に触れ、料理の一つひとつに込められた情熱と努力を知ったことで、食事をすることが特別な行為であると再認識したという。「添え物の野菜から何まで、すべて“命をいただいている”という意識で『いただきます』と言っています」と語るその表情には、尾花夏樹としての経験が刻まれている。

スペシャルドラマ『グランメゾン東京』は、ただの続編ではなく、現実の困難を乗り越えてきた飲食業界へのリスペクトが込められた作品である。木村の言葉からは、彼自身がこの作品を通じて成長し続けていることが伝わり、視聴者もまた新たな視点でドラマを楽しむことができるだろう。このスペシャルドラマが放送される12月29日、視聴者は再び、“チームグラメ”の魔法にかかることだろう。

[伊藤 彩花]

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