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2024年11月27日 07時17分

アーセナルがポルトガルで圧勝!スポルティング新体制に暗雲【CL】

アーセナル、鬼門ポルトガルで圧勝! 新体制スポルティングは苦戦続く【CL】

ポルトガルの地でアーセナルが圧倒的なパフォーマンスを見せ、スポルティングCPを5-1で下しました。この結果、アーセナルは公式戦2連勝を達成し、チャンピオンズリーグ(CL)でのグループステージ突破に向けた重要な勝利を収めました。一方、スポルティングは新体制での初のCL黒星を喫し、チームの再構築に向けて課題を残す結果となりました。

この試合は、アーセナルが序盤から攻撃的な姿勢を見せ、試合開始からわずか7分でガブリエウ・マルティネッリが先制点を挙げました。その後も攻撃の手を緩めることなく、22分にはカイ・ハヴァーツが追加点を決め、前半終了間際にはガブリエウ・マガリャンイスがコーナーキックからの得点で3点目をもたらしました。アーセナルの主導権は揺るがず、後半に入ってもスポルティングの反撃を許さず、終盤にはレアンドロ・トロサールが5点目を記録しました。

一方、スポルティングは新監督ジョアン・ペレイラの下での初のCL挑戦となり、チームの再編成が試される中での試合でした。前監督のアモリム氏がマンチェスター・ユナイテッドに移籍したことで、内部昇格したペレイラ監督は、チームのフィロソフィーを継続しながらも、新たな戦術の導入が求められています。スポルティングは守田英正を中心に中盤での安定を図りましたが、アーセナルの攻撃に対抗するには厳しい展開が続きました。

アーセナルの戦術的アプローチと選手層の厚さ

アーセナルは、今季初黒星を喫したインテル戦の後、チームのメンバーを一部入れ替えながらも、主力選手を再投入する戦略で臨みました。特に、ブカヨ・サカとマルティン・ウーデゴールの攻撃コンビがスポルティングのディフェンスラインを揺さぶり、早い段階で試合の主導権を握りました。監督のミケル・アルテタは、チームの選手層の厚さを見据えつつ、戦術的な柔軟性を保ち続けています。

この試合での勝利は、アーセナルにとってポルトガルでの苦手意識を払拭する大きな一歩となりました。過去の試合では、ポルトガルの地で苦戦を強いられることが多かったアーセナルですが、今回の試合ではその壁を見事に乗り越えました。この結果は、CLのノックアウトステージ進出に向けた自信を深める材料となるでしょう。

スポルティングの新体制が直面する課題

スポルティングにとって、アーセナル戦での大敗は、新体制における多くの課題を浮き彫りにしました。ジョアン・ペレイラ監督は、アモリム前監督の戦術を引き継ぎつつ、独自の色を出す必要がありますが、アーセナルのような強豪を相手にするには、チームの組織力と個々の選手のパフォーマンスをさらに向上させる必要があります。

特に、守田英正を中心とした中盤の強化が急務です。アーセナル戦では、彼がディフェンスに引きずり込まれる場面が多く、攻撃への貢献が限られてしまいました。今後は、彼の持ち味であるボール奪取力と攻撃の起点としての役割を最大限に発揮できるような環境を整えることが求められます。

また、スポルティングは、前線のギョケレシュやトリンコンといった選手がアーセナルのディフェンスを崩すための連携プレーを強化する必要があります。特に、後半に見せたギョケレシュの個人技からのシュートがゴールに結びつかなかったことは、チーム全体の攻撃力の課題を示しています。

このような課題を克服するためには、スポルティングの選手たちが個々の技術を磨くだけでなく、チームとしての一体感を高める取り組みが不可欠です。チームが再びCLの舞台で輝くためには、ペレイラ監督の手腕が試されることになるでしょう。

アーセナルとスポルティングの試合は、両チームにとって今後のCL戦線を見据えた重要な一戦となりました。アーセナルはこの勝利を機に、さらなる飛躍を目指し、スポルティングは新たな課題を克服するためのステップを踏み出すことが求められます。サッカーファンにとって、今後の両チームの戦いから目が離せません。

[伊藤 彩花]