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2024年12月31日 07時21分

ブライトン、アストン・ヴィラと2-2の激闘を制せず、7試合未勝利の泥沼続く

ブライトン、アストン・ヴィラとの激闘を2-2で終え7試合未勝利の泥沼

プレミアリーグ第19節の舞台で、アストン・ヴィラとブライトンが2-2の引き分けに終わった試合。この試合はどちらのチームにとっても、現在の調子を象徴するような内容となった。ブライトンはこれで7試合連続で勝利から見放される結果となったが、途中出場の三笘薫が同点ゴールの起点となり、その存在感を示した。

ブライトンは今シーズン序盤において、ファビアン・ヒュルツェラー監督のもとで好調なスタートを切った。しかし、ここ数試合は勝利に見放され、順位も中位に停滞している。アストン・ヴィラとの試合でも、序盤はシモン・アディングラが先制点を決める好スタートを切ったが、その後の失点で試合は振り出しに戻される。そして、後半開始早々にはアストン・ヴィラに逆転を許す展開となった。

アストン・ヴィラはオリー・ワトキンスとモーガン・ロジャーズの活躍が光り、特にワトキンスはPKを冷静に決めるなど、得点に絡む重要な役割を果たした。その一方で、試合全体を通してヴィラは守備に不安を抱えており、ブライトンに同点を許すこととなった。

試合の転機となったのは、58分に三笘薫がピッチに投入された瞬間だった。彼の登場により、ブライトンは攻撃に新たな活力を得た。三笘は左サイドで積極的に仕掛け、相手ディフェンスを切り裂くようなプレーを見せた。81分に彼が絡んだ攻撃は見事な連携プレーの結果、タリク・ランプティが同点ゴールを決めるに至った。三笘のプレーは、まさにブライトンの攻撃のアクセントとなり、チームを救った形だ。

ブライトンが抱える問題は、攻撃の組み立てが単調になりがちな点と、チーム全体の守備の安定感に欠ける点だ。特に、試合中盤での失点が目立つのは、試合の流れを読む力が問われる場面でのミスが多いことを示している。ヒュルツェラー監督にとっては、戦術の再調整が急務となるだろう。チームが持つ潜在能力を引き出すためには、選手たちの役割を明確にし、コンビネーションを磨く必要がある。

一方のアストン・ヴィラは、ウナイ・エメリ監督のもとで中位から上位への躍進を目指している。今回の試合では、攻撃力を見せつけたものの、守備の脆さが浮き彫りになった。チーム全体のバランスを取ることが今後の課題となるだろう。特に、セットプレーでの守備の不安定さは、試合の行方を左右する要因となり得る。

[松本 亮太]

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