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2024年12月31日 18時11分

坂東龍汰、初主演映画『君の忘れ方』に込めた想いと挑戦

坂東龍汰、初主演映画にかける想いと新たな挑戦

坂東さんは、この作品に出演することを「ビックリした」と語っています。しかし、彼が信頼するマネージャーの強い推薦を受け、脚本を読んで「斬新でユニークなストーリー」と感じたことが、出演の決め手となったようです。坂東さんは、あらゆる役柄をこなす多才な俳優として知られており、その演技は観客の心をつかんで離しません。しかし、今回の映画では、彼自身も自分の演技に対して不安や葛藤を抱えていたと言います。作道監督から「昴のことだけを考えてほしい」とのアドバイスを受け、迷いを抱えながらも、昴というキャラクターを自由に演じることに集中できたと話しています。

俳優としての成長と内面の変化

また、坂東さんは自身の1st写真集『日常日和』を通じて、彼の成長過程をより深く知ることができます。この写真集は、彼が北海道から上京した19歳の頃から現在までの8年間を追ったもので、彼の内面が赤裸々に語られています。彼が写真集を通して見せる無邪気な笑顔や、仲間との絆は、彼の俳優としての原点を物語っています。

グリーフケアと日本社会へのメッセージ

映画『君の忘れ方』が描く「グリーフケア」というテーマは、日本においてまだ十分に知られていない分野です。坂東さんは、映画を通じて「心の癒し方に気付かされる」と語り、グリーフケアの重要性を広めることに期待を寄せています。彼は映画を通じて、観客が自身の悲しみと向き合うヒントを得られることを願っています。死は避けられないものであり、だからこそ劇場でこの映画を見た人々が何かを感じ、学び取ってほしいというメッセージが込められています。

坂東さん自身も昴を演じることで、死生観や日々の生き方に変化を感じたと話しています。実際に愛する人を失った経験がない彼ですが、映画の中で昴の人生と向き合うことで、将来同じような状況に直面した際の心の準備ができたように感じたそうです。彼は、自分と同じようにこの作品を観ることで新たな視点を持つことができると信じており、観客が自身の人生に映画を重ね合わせることで、一層深く作品を楽しんでほしいと願っています。

坂東龍汰のこれからの活躍からも目が離せません。彼の演技と作品を通じて、多くの人が心を動かされ、新たな視点を得ることでしょう。それはまるで、映画館の暗闇の中で誰かの心にそっと光を灯すようなものです。坂東さんの語るように、『君の忘れ方』は、必ずや観る人の心に届く作品になるに違いありません。

[中村 翔平]

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