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2025年01月02日 08時10分

「渡辺篤史の建もの探訪」35周年、新春スペシャルで魅力再発見

「渡辺篤史の建もの探訪」35周年、住宅の革命を見つめて

テレビ朝日の長寿番組「渡辺篤史の建もの探訪」が今年で35周年を迎えます。この記念すべき年を祝して、1月4日に新春スペシャルが放送されます。この番組は、俳優の渡辺篤史さんが案内役として、個性豊かな住宅を視聴者に紹介するもので、1989年の開始以来、1827軒もの住宅を訪ねてきました。35年もの間、視聴者を魅了し続ける番組の魅力とは何でしょうか。

この番組の成功の鍵の一つは、一般的な住宅を超えた「住まい」の概念を提示することにあります。家は単なる居住空間ではなく、住む人のライフスタイルや価値観が表現される場所であるという視点を、渡辺さんは毎回丁寧に紡ぎ出してきました。彼は「家づくりのテーマは自由」と語り、視聴者に「自分だけの夢の家」を描くことの楽しさを伝え続けています。

今回の新春スペシャルでは、特に個性的な2軒の住宅が紹介されます。一つは東京都世田谷区の店舗兼用住宅で、ファッション好きの夫妻のセンスが光るデザインが特徴です。全面窓のデザインは、自然光をふんだんに取り入れる工夫がなされており、まるで「光の箱」に住んでいるかのような開放感を与えます。さらに、バルコニーからの眺めは「夏場にビールなんて最高」と想像させるに十分なほど。家という空間が、どれほど住む人の生活を豊かにするかを実感させる場面です。

もう一つの住宅は、神奈川県逗子市にある建築家夫妻が建てた事務所兼住宅です。こちらは「森と調和した家を作りたい」という信念のもと、窓を極力排除したデザインで、外観はまるで木の箱のようです。しかし、その内部は立体迷路のように複雑で、訪れる人を冒険の世界へと誘います。渡辺さんはこの家を「革命」と表現し、「これだけ回数を重ねてもこういう家に出会えるんだから幸せ!感動的ですよ」と絶賛しました。

このように、「渡辺篤史の建もの探訪」は、単なる住宅紹介番組としての枠を超え、視聴者に新しい住まいの価値を伝えてきました。渡辺さん自身も、「この35年間で、みなさんの“家”というものの概念が変わったんじゃないかな」と語ります。家づくりは、単なる設計ではなく、住む人の生活を豊かにするためのプロセスであり、その自由さを楽しむことの重要性を体現しているのです。

35周年を迎えるにあたり、渡辺さんは今後も「命ある限りこの番組を続けていきたい」と意気込みを語っています。彼の情熱と洞察力があれば、これからも新たな「住まいの革命」を見せてくれることでしょう。住宅が持つ無限の可能性に、私たちはどれほど気づいているでしょうか。次回の放送を通じて、自分の暮らしに対する新たな発見があるかもしれません。渡辺さんと一緒に、未来の「住まい」を探し続けてみてはいかがでしょうか。

[佐藤 健一]

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