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2025年01月02日 17時10分

早稲田大学、ラグビー決勝進出!帝京大学との対決に注目

早稲田大学、ラグビー全国大学選手権で決勝進出!帝京大学との対決に期待

早稲田大学ラグビー部が、京都産業大学を31-19で下し、2019年度以来の大学日本一に挑むチャンスを手に入れました。国立競技場で行われたこの準決勝は、多くの観客が見守る中、早大が圧巻の試合運びを見せつけました。次なる相手は、4連覇を狙う帝京大学。13日の決勝での対戦が熱く期待されます。

試合の流れと早稲田の圧倒的パフォーマンス

試合は、早稲田大学の勢いある攻撃から幕を開けました。前半7分にロック栗田文介が先制トライを決めると、続けてCTB福島秀法やフッカー佐藤健次主将が次々と得点を重ね、前半を26-0で折り返しました。早稲田の選手たちは、フィールドを縦横無尽に駆け回り、観客の心を掴むプレーで試合を支配したのです。

後半に入っても早稲田の勢いは止まらず、FB矢崎由高の巧みなプレースキック「50:22」からのチャンスをWTB池本晴人が見事にトライへと結びつけました。この時点でスコアは31-0。京都産業大学も後半に反撃を試み、3トライを奪うものの、早稲田のリードを覆すには至りませんでした。

京都産業大学の奮闘と国立競技場の壁

京都産業大学にとって、国立競技場での試合はまたも「鬼門」となりました。過去11度の準決勝進出を果たしているものの、初の決勝進出を果たすことはできませんでした。広瀬佳司監督も、「FW戦でプレッシャーをかけて優位に立ちたい」と意気込んでいましたが、早稲田の速く低いタックルに阻まれ、思うような展開にはならなかったようです。

試合後半、モールからフランカー日吉健のトライや途中出場のプロップ乳井大士の活躍など、粘り強いプレーで早稲田相手に善戦を見せましたが、惜しくも及ばず。京都産業大学にとって、悲願の初優勝は来季以降に持ち越されることとなりました。

決勝戦での早稲田の課題と期待

早稲田大学の佐藤健次主将は試合後、「勝てたので良かったが、内容としてはまだまだ成長できるところがたくさんある」と振り返りました。佐藤主将の言葉には、勝利に満足せず、更なる高みを目指す意欲が感じられます。13日の決勝で対戦する帝京大学は、早稲田にとっても大きな壁となるでしょう。関東対抗戦で48-17と圧勝したとはいえ、決勝戦という舞台では何が起こるかわかりません。

帝京大学は4連覇を目指しており、その強さは折り紙付きです。早稲田が日本一となるためには、これまで以上にチームとしての結束力と個々の技術力を発揮する必要があります。佐藤主将の言う「1点でも勝っていればいい」という言葉は、シンプルでありながら、試合の本質を突いたものです。結果にこだわりつつ、自分たちのラグビーを貫くことが、勝利への鍵となるでしょう。

[鈴木 美咲]

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