クレベル・コイケ、RIZINフェザー級王座を奪還!平本蓮の挑戦心も燃え上がる
クレベル・コイケ、再びフェザー級王座を奪還
2024年12月31日、さいたまスーパーアリーナで行われた「RIZIN DECADE」のメインカードで、ブラジル人ファイターのクレベル・コイケが鈴木千裕を判定で下し、フェザー級の王座を奪還しました。クレベルは額から流血するほどの激しい攻防を繰り広げ、3-0の判定勝利で新年を迎えることとなりました。しかし、その勝利の余韻に浸る間もなく、クレベルは同日発表された平本蓮と朝倉未来の再戦について、強い不快感を示しました。
“くだらない。偽物のチャンピオンだろ?”
クレベルはこの一戦を「くだらない」と一蹴し、興行としての価値を認めつつも、チャンピオンとしての誇りを持ちながら、本物のベルトは自分のもとにあると主張しました。彼の目には、平本と朝倉の再戦はエンターテインメントでしかなく、本物の格闘技とは異なるものに映っているようです。
平本蓮、鈴木千裕を絶賛しつつもクレベルに挑戦心
平本蓮は自身のYouTubeチャンネルで、RIZINの全試合を振り返り、特に鈴木千裕について「今までの試合で一番色気があった」と高く評価しました。鈴木の試合運びや冷静さに感銘を受けつつ、彼の本来の強みは積極的な攻めにあると指摘しました。平本は「次やったら俺がぶちのめす」と再戦への意欲を見せ、さらにクレベルにも勝てると自信を示しました。
“クレベルにはマジ負ける気しないわ。行ける気しかしない。”
こうした強気な発言は、平本の闘志が燃え盛っていることを示しており、彼の目標であるRIZINチャンピオン奪取に向けた決意を感じさせます。
朝倉未来との再戦に向けた平本の心境
平本はRIZINからの提案を受けて、朝倉未来との再戦を決意しました。彼は、再戦がRIZINの興行としての価値を持つことを理解しつつも、「ふざけんじゃねえよ」という気持ちを隠しきれませんでした。再戦に対する心境を語る中で、前回の対戦を恩義として受け、再びリングに立つ覚悟を示しました。
彼は前回以上に体を大きくし、徹底的に朝倉を研究し直す意気込みを見せ、ファンに対して安心して試合を見届けてほしいと訴えました。
格闘技界における「本物」とは何か
クレベルの発言や平本の挑戦心は、RIZINの舞台裏に潜む「本物」と「エンターテインメント」の狭間を浮き彫りにしています。クレベルが主張する「本物のチャンピオン」とは、実力と結果で示されるものであり、観客を引きつけるだけの試合や興行とは一線を画すものです。
一方で、平本や朝倉のような選手たちは、ファンを楽しませることも重要視しつつ、自身の実力を証明するための舞台と捉え、闘い続けています。この2つの視点は、格闘技界における永遠のテーマであり、それぞれの選手がどのように自分の価値を見出すかが、今後の挑戦の鍵となるでしょう。
クレベルがフェザー級王座を維持し続けるのか、平本が新たな王者として名を刻むのか、2025年も目が離せない一年となりそうです。試合の結果や選手たちの歩みが、ファンの心にどのように響くのか、それを見届けるのもまた、格闘技の醍醐味と言えるでしょう。
[高橋 悠真]