スポーツ
2025年01月06日 21時11分

ダニ・オルモ去就問題で浮き彫りになるバルセロナの財政危機

ダニ・オルモの去就問題が浮き彫りにするバルセロナの財政危機

財政問題が選手登録に影響

バルセロナは、サラリーキャップの問題から選手登録ができず、ラ・リーガとスペインフットボール連盟からも新しい選手ライセンスを発行されない状況に陥っています。このため、オルモとパウ・ビクトルの両選手は宙ぶらりんの状態に置かれています。バルセロナは問題解決に向け、スペインのスポーツ裁定審議会(TAD)や通常裁判に訴えることで暫定的な登録を模索していますが、現時点での具体的な解決策は見えていません。

ミランへのレンタル移籍の可能性

イタリアの名門ミランがオルモの半年間の期限付き移籍を狙っているとの報道があります。バルセロナの財政問題が解決しない限り、オルモが実戦から離れることによるパフォーマンスの低下は避けられず、クラブにとっても選手にとっても厳しい選択を迫られています。しかし、オルモ自身はバルセロナでのプレーを望んでおり、クラブも彼を手放す意向はないようです。

バルセロナの財政再建への道

バルセロナは、昨年8月にアンドレアス・クリステンセンが負傷した際、その給与の80%を利用してリーグの予算規則を遵守しつつ、オルモを一時登録することができました。しかし、今シーズン終了までの登録延長は退けられ、クラブはVIP席の運営権を売却して資金を調達するなどの手を打ちました。それでも、連盟の規則により、同じシーズン中にライセンスを取り消された選手が再登録されることは許されず、バルセロナはCSDに対して再び訴えを起こしています。

選手とクラブの未来を見据えて

バルセロナは、オルモと2030年までの契約を結んでおり、登録できない場合の放出を認める条項も含まれています。これは、選手のキャリアを守るための措置ですが、クラブとしてはオルモの才能を手放すことは避けたいところです。スペイン・スーパーカップでの暫定的な登録ができれば、オルモの出場機会も増え、クラブの目論見が功を奏する可能性もあります。

現在、バルセロナは選手登録のためにあらゆる手段を講じており、オルモの将来がどうなるのかは、クラブの財政再建の成否にもかかっています。オルモの去就は、バルセロナにとっても彼にとっても、重要な転機となるかもしれません。

[中村 翔平]

タグ
#オルモ
#サッカー
#バルセロナ