春高バレー2023:下北沢成徳、イェーモン主将のリーダーシップが光る
春高バレー2023:下北沢成徳のリーダーシップと成長
イェーモン・ミャ主将が率いる下北沢成徳は、前大会の準優勝を経て、今年も順調に勝ち進んでいます。準々決勝では、熊本信愛女を2-0で下し、見事に準決勝進出を果たしました。特にイェーモン主将の存在感は大きく、その強烈なスパイクと声の力でチームを鼓舞し続けています。「目の前の1点を全力で」という彼女の言葉は、単なるスローガンではなく、実際の試合でもその精神が体現されているのです。
過去の悔しさを糧に
昨年の大会では、惜しくも就実高校に敗れ、優勝を逃した下北沢成徳。今年はその悔しさを糧に、一層の努力を重ねてきました。特に、夏の全国高校総体(インターハイ)での3回戦敗退は、チームにとって大きなショックだったに違いありません。しかし、そこで得た教訓を生かし、9月からは毎日のミーティングを重ね、チームの結束を強化しました。「結果にとらわれず、バレーの面白さを引き出そう」という新たな目標を掲げたことで、チームは再び勢いを取り戻しました。
次の対戦相手は、インターハイ覇者である金蘭会高校。強敵との対決が待ち受けるなか、イェーモン主将は「自分たちがやってきたことをやるだけ」と自信を見せています。彼女のリーダーシップが、どれほどチームに影響を与えているかは、試合ごとに明らかになってきています。
東福岡は、4大会ぶりの優勝を目指し、強豪・東亜学園と激突します。試合の展開は予測がつかず、まさに一瞬の油断も許されない緊張感が漂っています。高校生たちが繰り広げる熱い戦いは、観客にさまざまな感情を呼び起こし、会場をさらに盛り上げています。
ハイレベルなプレーが続く中、各校の選手たちは、それぞれのチームカラーを最大限に生かし、互いに切磋琢磨しています。特に、リーダーシップの重要性が浮き彫りになった今大会は、選手一人ひとりの成長が試される場でもあります。
春高バレーは単なるスポーツイベントではなく、若者たちの成長と挑戦を描くドラマでもあります。各校の選手たちが見せるひたむきな努力と、未来を見据えたプレーが、多くの人々に感動を与えています。今年の大会も、観客を引きつける数々のドラマが生まれることでしょう。
[田中 誠]