松山英樹、ソニー・オープンで暫定27位、平田憲聖が首位争いに参戦
松山英樹、ソニー・オープン第2日を終えて暫定27位に位置
ハワイ州ワイアラエカントリークラブで行われている米男子ゴルフツアー「ソニー・オープン」。大会2日目を迎えた松山英樹選手は、3バーディー、2ボギーの69でラウンドし、通算4アンダーでホールアウトしました。首位との差は5打で、暫定27位に位置しています。
松山選手は、インコースからスタートし、10番ホールでのティーショットが右に曲がるなど、序盤からショットに苦しみました。第2打でグリーンを捉えたものの、3パットのボギー発進となりました。しかし、続く11番パー3では、1メートルの距離にピンを狙いバーディーを奪取。その後は、パーを重ねる展開が続きました。
後半に入ると、風が強まり難易度が増す中、1番ホールで再び3パットのボギーを記録。フェアウェイからのショットがピンに絡みきれず、スコアを伸ばせない場面が続きました。しかし6番ホールでは、フェアウェイからの第2打を1メートルにピタリと寄せる松山選手らしいショットを見せ、バーディーを奪いました。最終9番パー5も、バンカーからの第3打をピン側に寄せ、バーディーで締めくくる形となりました。
平田憲聖が猛チャージで首位に浮上
一方、同じ日本人選手である平田憲聖選手は、初日の順位から大きくジャンプアップし、首位争いに飛び込んでいます。44位からスタートした平田選手は、12ホールを終えた段階で7バーディー、ノーボギーの好調なプレーを見せ、通算9アンダーでザック・ジョンソン選手と並び首位に立っています。平田選手のプレーは、特に4連続バーディーの発進が印象的で、彼の勢いを象徴しています。
松山選手にとって、今大会は2022年以来の大会制覇を目指す試みであり、また自身初となる2週連続優勝、さらに史上3人目となる同一年のハワイ2連勝の偉業がかかっています。前週のザ・セントリーではツアー新記録となる通算35アンダーで優勝を果たし、ツアー通算11勝目を挙げたばかりの松山選手。今大会に向けての期待も高まる中でのラウンドとなりました。
松山英樹の強みと課題
松山選手の強みは、何といってもその高いショット精度とパッティング技術です。特に、フェアウェイからのアプローチショットでは他の選手を圧倒する精度を誇ります。しかし、今回のラウンドではティーショットの不安定さが課題として浮かび上がりました。特に、風の影響を受けやすいハワイのコースでは、安定したティーショットが求められます。
また、メンタル面での強さも松山選手の大きな武器です。挫折を経験してもすぐに立て直し、プレーに集中する姿勢は、多くのファンや関係者から高く評価されています。今回のラウンドでも、序盤のボギーから立て直し、後半にバーディーを重ねたことは彼のメンタルの強さを物語っています。
今後のラウンドでは、初日のような爆発的な得点力を再び発揮し、首位陣に追いつくための戦略が求められます。特に、パットの精度を高めることが、スコアをさらに伸ばすための鍵となるでしょう。観客やファンにとっては、彼の優勝争いへの巻き返しが見どころとなります。
[高橋 悠真]