南野拓実欠場もモナコが粘りを見せ、ナントと2-2で引き分け
南野拓実欠場のモナコ、逆境を跳ね返しナントと引き分け
フランス・リーグ・アン第17節で、モナコはナントとアウェイで対戦し、激しい攻防の末に2-2の引き分けに終わりました。モナコの日本代表MF、南野拓実選手は体調不良のため欠場しましたが、チームは逆境を乗り越え、2点のビハインドから見事に追いつく粘りを見せました。
ナント戦は、モナコにとっては重要な試合でした。前節のトロフェ・デ・シャンピオン2024では、強豪パリ・サンジェルマン(PSG)に惜しくも敗北を喫し、今節では再びチームの結束力と底力を試される場面となりました。南野選手の欠場は痛手でしたが、モナコはスタメンを5人変更し、新たな布陣で挑みました。
試合は序盤から波乱の展開となります。ナントは12分、右サイドからの攻撃でモナコの守備を崩し、トーマスの折り返しをアブリーヌがダイレクトシュートで決め、先制点を挙げました。この早い時間帯の失点で、モナコは苦しい展開を強いられます。
モナコはすぐに反撃を試みます。24分にはカマラがバイタルエリアからロングシュートでチャンスを狙い、37分にはワタラのクロスにエンボロがヘディングで合わせますが、ゴールは遠いままでした。前半を1-0で折り返したモナコは、後半開始早々にも失点を重ね、アミアンに追加点を許してしまいます。
しかし、ここからモナコの反撃が始まります。52分、シンゴのパスを受けたエンボロが冷静にゴールを決め、1点を返します。このゴールがきっかけとなり、モナコは勢いを取り戻し、59分にはカマラのコーナーキックをサリスが頭で押し込み、同点に追いつきます。
その後もモナコは攻撃の手を緩めず、逆転を狙いました。81分にはカイオ・エンヒキのクロスをエンボロが巧みに合わせますが、ナントのディフェンス陣に阻まれます。試合はそのまま2-2で終了し、モナコは勝ち点1を持ち帰る結果となりました。
一方、オセールに所属する日本代表のオナイウ阿道選手は、リール戦で後半43分からの出場となりました。試合は0-0のスコアレスドローで終わり、チームは勝ち点を分け合う形となりました。
南野拓実の不在が浮き彫りにしたモナコの課題
南野選手の欠場は、モナコにとって大きな穴となりました。彼の持つ攻撃的なセンスとプレースタイルは、チームの戦術において重要な役割を担っています。特に、彼が得意とする相手ディフェンスラインの裏を突く動きは、モナコの攻撃に多様性を与えるものでした。今後の試合で南野選手が復帰できるかどうかが、チームの成績に大きく影響するでしょう。
一方で、モナコは南野選手が不在の中でも、チーム全体でカバーする力を見せつけました。特にエンボロやサリスの活躍は、チームの層の厚さを証明するものでした。今後も彼らのパフォーマンスが鍵となるでしょう。
[鈴木 美咲]