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2025年01月12日 09時10分

吉田正尚、トレード噂を超えレッドソックスで外野復帰へ

吉田正尚、トレード噂を経て外野復帰へ:レッドソックスでの新たな挑戦

ボストン・レッドソックスの外野手、吉田正尚選手が、今オフシーズンに巻き起こったトレードの噂を乗り越え、来季の外野復帰を目指すことが明らかになりました。地元ボストンで行われたファン感謝イベント「フェンウェイ・フェスト」で、彼はトレード報道を「ミュートしていた」と語り、気にしつつも自分ではどうしようもないと冷静に受け止めていました。

吉田選手は昨年10月に右肩の手術を受け、リハビリに励んできました。アレックス・コーラ監督は彼の回復ぶりを称賛し、今季は外野での起用を計画していることを明らかにしました。昨季は肩の状態が万全でなく、ほとんどの試合を指名打者(DH)として出場していた吉田選手ですが、回復が順調に進んでいることが確認されれば、再び外野に立つことが期待されています。

肩の回復と外野復帰への期待

吉田選手は「シーズン開幕に向けてしっかり逆算していきたい」と語り、リハビリの進捗を報告しました。「関節唇の修復手術を受け、最初の1カ月は重いものを持つことができなかったが、現在は右手でおもりを持てるようになった」とし、リハビリを着実に進めています。コーラ監督も「可動域はいいし、強そうだ。マサはあと2週間で素振りを再開する予定」と述べ、吉田選手の外野復帰に対する期待を隠しません。

レッドソックスのロースターにとっても、吉田選手が外野でプレーできることは大きな利点となります。彼のバッティング能力はリーグでも屈指のもので、打撃面での貢献はもちろん、外野守備においてもその存在感を示すことができれば、チームの戦力アップに直結します。

トレードの噂を超えて

今オフシーズン、吉田選手はトレード要員として名前が挙がり、実際に球団がマリナーズと交渉していたことも報じられました。しかし、吉田選手は「いろんな情報は知っていたが、それは僕はコントロールできないから」と述べ、冷静に受け止めていました。このような状況下で、彼は自身の役割をしっかりと認識し、与えられた場所で最大限のパフォーマンスを発揮することに集中する姿勢を示しています。

トレードの噂が絶えない中でも、吉田選手の意識はあくまでチームの成功と自らのパフォーマンス向上に向けられています。「自分自身、日本の時の成績を頭に入れている。場所は違うが、チーム順位も上に行くような活躍が出来ていないので、まだまだキャリアハイを目指してやっていきたい」と、メジャー3年目となる今季への意気込みを語ります。

吉田正尚の挑戦と未来

吉田選手の外野復帰は、ボストン・レッドソックスにとっても、ファンにとっても大きな期待がかかるトピックです。彼のバッティングと守備力が結びつけば、チームの戦力は飛躍的に向上することでしょう。さらに、彼のメンタルの強さとプロフェッショナルな姿勢は、若手選手にも良い影響を与えるはずです。

[伊藤 彩花]

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