シカゴカブスの今永昇太、サイ・ヤング賞への期待高まる
シカゴカブスの救世主、今永昇太のサイ・ヤング賞への期待
シカゴ・カブスの今永昇太投手が、メジャーリーグベースボール(MLB)での2年目にして、サイ・ヤング賞候補として地元メディアから大きな期待を寄せられています。今永選手は、昨年の素晴らしいパフォーマンスにより、カブスファンの心をつかみ、2025年シーズンに向けてさらなる飛躍を期待されています。
今永投手は、昨年のMLBデビューシーズンで先発投手として29試合に登板し、15勝3敗、防御率2.91という素晴らしい成績を収めました。彼の支配的な投球は、特にオフスピードピッチで際立ち、米ベースボールサバントのデータによれば、スプリットやチェンジアップの失点リスクを示す「ランバリュー(RV)」でメジャー全体の上位4%に位置しています。彼の投球全体のRVも上位12%にあり、チェース(ボール球を振らせる)率と与四球率に至っては、いずれも上位3%という驚異的な数字を記録しました。
日本選手初のサイ・ヤング賞受賞の可能性
大リーグにおいてサイ・ヤング賞は、最も優れた投手に贈られる栄誉ある賞ですが、日本人選手がこれまでに受賞したことはありません。過去にはダルビッシュ有や前田健太がその候補として名を連ねたものの、あと一歩のところで受賞を逃しています。今永投手がこの壁を打ち破ることができれば、日本野球界にとって歴史的な快挙となるでしょう。
今永投手の活躍は、カブスのチーム成績にも大きく寄与する可能性があります。MLBネットワークの予想によれば、カブスは今季のポストシーズン(PS)で白星を挙げるとされています。これは、チームが直近4年間PS進出を果たせていない現状を打破するものであり、ファンたちにとっても大きな期待を抱かせる要因となっています。
他球団の日本選手たちと比較して
一方で、他の日本選手たちもメジャーリーグでの活躍が期待されています。大谷翔平が所属するドジャースは「史上最多の勝利記録に挑戦」と報じられており、彼の存在がチームの大きな力となっています。ドジャースには山本由伸も所属しており、彼らの活躍がチーム全体の士気を高めることが予想されます。
また、ダルビッシュ有と松井裕樹を擁するパドレスも「再びポストシーズン進出を果たす」との予想がなされています。昨季のパドレスは、王者ドジャースを土俵際まで追い詰めたものの、惜しくも敗退。今季こそは悲願の世界一を狙うべく、戦力を整えています。
MLB東京シリーズへの期待
2025年には、カブスとドジャースが東京ドームでMLB開幕シリーズを開催する予定であり、これを記念して大相撲の初場所では、今永投手と大谷翔平らがプリントされた懸賞旗が登場しました。日本国内のファンにとっても、彼らの活躍を直接目にする機会は大きな関心を集めています。
[山本 菜々子]