スポーツ
2025年01月12日 20時10分

高校サッカー選手権:東福岡と東海大相模の成長物語

高校サッカー選手権の舞台裏:東福岡と東海大相模の奮闘

東福岡のMF稗田幹男選手は、山口県の中学校から東福岡高校に進学しました。彼の中学時代は、特に目立つ存在ではなかったと言います。それでも、強豪の東福岡でプレーすることを選んだのは、いとこが在籍していたことも一因でした。しかし、彼は自分の実力に不安を感じ、「ずっと下の方でやるのかな」と思っていたそうです。それでも、彼は諦めることなく、自主練習を重ね、少しずつ実力を伸ばしていきました。高校最後の選手権では、国立競技場のピッチに立つことができたのです。

彼の努力は、ただのスポーツの話だけではなく、人生の様々な場面に通じるものがあります。どんなに困難な状況でも、努力を続けることで道が開けるということを体現したのです。彼の次なるステージは立正大学で、さらなる成長を目指しています。

特に印象的だったのは、チームの精神的な成長です。有馬信二監督は、サッカー部の選手たちが甲子園での野球部のプレーを見て、「地に足を着けて真摯にプレーすること」の重要性を学んだと語っています。試合中の冷静さや、プレーに対する真剣さが彼らの成長を後押しし、ベスト4という結果をもたらしました。

また、チームの層の厚さも見逃せません。2年生のFW戸川昌也選手が途中出場し、ロングスローでチャンスを作るなど、若手選手の活躍も光りました。これからの東海大相模がどのように成長していくのか、非常に楽しみです。

そして、選手権の決勝戦では、前橋育英と流経大柏という関東の強豪同士が対戦します。両校ともに過去の大会で優勝経験があり、その実力は確かなものです。日本サッカー協会(JFA)によると、決勝のチケットはすでに完売しており、SNS上ではチケットを求める声が多数寄せられています。これは、サッカーというスポーツが多くの人々に愛され、関心を集めていることを示しています。

今大会を通じて見えてきたのは、サッカーを通して育まれる精神的な成長やチームワークの大切さです。特に高校生という多感な時期に、仲間とともに困難を乗り越える経験は、彼らの人生にとって大きな財産となるでしょう。サッカーは単なるスポーツではなく、人生の縮図であり、人間的な成長を促す場でもあるのです。

これからも高校サッカー選手権は、多くのドラマを生み出し続けることでしょう。今回の大会で得た経験や教訓が、選手たちの未来をより輝かしいものにしてくれることを期待しています。

[佐藤 健一]

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