スポーツ
2025年01月12日 23時10分

鈴木彩艶、セリエAでの奮闘とパルマの課題:攻撃力不足が浮き彫りに

鈴木彩艶、イタリア・セリエAでの挑戦と課題

セリエAの第20節で、日本代表ゴールキーパーの鈴木彩艶が所属するパルマ・カルチョは、アウェーでジェノアと対戦し、0-1で敗れました。22歳の鈴木はこの試合でもフル出場し、序盤から好セーブを見せるなど、存在感を発揮しましたが、チームは惜しくも敗北を喫しました。

試合は0-0のまま迎えた後半65分、ジェノアのMFモルテン・フレンドルップが左サイドからのシュートを決め、これが決勝点となりました。このシュートはディフェンダーに当たってコースが変わり、鈴木にとっては不運な失点となりました。しかし、それまでにも鈴木はジェノアの攻撃を数度にわたって防ぎ、試合を引き締める役割を果たしていました。

パルマの攻撃力不足が浮き彫りに

この試合でパルマは、ボール支配率で劣勢に立たされ、効果的な攻撃を展開することができませんでした。特に、攻め手を欠く場面が多く見られ、CKやセットプレーからも得点を奪えませんでした。これは、パルマが今シーズン抱える深刻な課題の一つであり、攻撃陣の再編成が求められています。

この敗北により、パルマは直近の2試合で勝利を逃し、リーグ順位は依然として下位に留まっています。前節のトリノ戦でもスコアレスドローに終わり、鈴木の奮闘にもかかわらず、勝利に結びつけることができない試合が続いています。

鈴木彩艶の成長と課題

鈴木彩艶は、今シーズンのセリエAにおいて16試合連続でフル出場を果たしています。これは、彼の安定感と信頼性を示すものであり、パルマにとってなくてはならない存在となっています。クロスへの迅速な対応や、相手との一対一での勝負における冷静さは、彼の強みとして評価されています。

しかし、チーム全体としてのディフェンスの組織力や、攻撃面での連携不足が、彼のパフォーマンスに影響を与えているのも事実です。鈴木個人としては、ゴールキーパーとしての技術を磨き続ける一方で、チームメイトとの連携を深め、より一層のチーム力向上に貢献する必要があります。

イタリアでの挑戦と日本サッカー界への影響

鈴木彩艶のような若手日本人選手が、ヨーロッパのトップリーグで活躍することは、日本サッカー界にとって大きなポジティブな影響をもたらします。彼のプレーは日本国内の若い選手たちにとって、国際舞台での挑戦の意欲をかき立てるものであり、さらなる人材育成に繋がる可能性を秘めています。

また、イタリアというサッカー強国での経験は、鈴木自身にとっても貴重なものです。異なる戦術やプレースタイルに触れることは、彼の成長を加速させるでしょう。日本代表としてのさらなる飛躍が期待される中、彼のイタリアでの経験は、代表チームに新たな視点と技術をもたらす可能性があります。

[鈴木 美咲]

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