スポーツ
2025年01月13日 10時10分

セルジオ・ペレス、F1キャリアの岐路で家族を優先

セルジオ・ペレスのF1キャリアの行方:家族と未来への選択

レッドブル・レーシングとの契約を早期終了したセルジオ・ペレスが、今後のキャリアについて考えを巡らせています。2024年シーズンの不振により、ペレスは2025年を待たずにチームを去ることになりました。彼の成績が振るわず、チームメイトであるマックス・フェルスタッペンがドライバーズチャンピオンに輝いた一方で、ペレスは152ポイントしか獲得できず、レッドブルはコンストラクターズ選手権で3位に転落しました。

ペレスはメキシコの記者会見で、F1への復帰について「まだ決めていない」と語り、家族との時間を優先する考えを示しました。彼はこの期間を利用して、家族とともに過ごすことで個人的な生活を充実させる意向を示しています。

「今は、子どもたちを良い道に導くことが最大のモチベーションです。F1では、他のことに時間を割く余裕がありませんでしたが、今は息子のサッカーのトーナメントに集中しています」とペレスは語りました。

レッドブルの苦境:技術的な課題と将来の展望

一方、レッドブル・レーシングは2024年シーズンに予想以上の苦戦を強いられました。テクニカルディレクターのピエール・ワシェが、マシンのパフォーマンスに関する問題について明かしました。主な問題はコリレーション、つまりシミュレーションと実際の走行結果が一致しないことでした。これにより、RB20は予想以上にバランスに苦しみ、特に縁石での扱いにくさが顕著でした。

「シーズンは予想通り厳しかった。シーズン序盤の好調が意外だったが、中盤戦以降は他チームとの激しい戦いが続くと予想していました」とワシェは述べています。

このような技術的問題に加え、内部の動揺も続いています。マックス・フェルスタッペンの父ヨスは、チームが2025年に向けて競争力のあるマシンを製造できるかどうかについて懸念を示しました。ヨスは、特にエイドリアン・ニューウェイの離脱がチームの苦戦の一因であると指摘しています。

F1における未来の選択

セルジオ・ペレスがF1に復帰するかどうかは現時点では不明ですが、彼の経験と実績は多くのチームにとって魅力的です。新たにF1参戦を計画しているキャデラックなど、彼を獲得するチームが現れる可能性もあります。

一方、レッドブルは技術的な課題を抱えながらも、改善の兆しを見せています。クリスチャン・ホーナーは、RB20の適正範囲を広げることが今後の課題であると述べ、カタールGPでの勝利を進歩の証拠として挙げました。

[高橋 悠真]

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