アーセナル攻撃力低下、センターバックが救いの手?
アーセナルの攻撃力低下問題:センターバックが最大のゴール脅威に?
アーセナルが直近の公式戦で苦戦を強いられている状況が浮き彫りになっています。FAカップ3回戦でマンチェスター・ユナイテッドとの対戦を経て、アーセナルはPK戦での敗退を喫しました。この試合では多くのチャンスを作り出したにもかかわらず、シュート49本に対してわずか1ゴールしか決められなかったことが問題視されています。『The Athletic』のジェームズ・マクニコラス記者は、攻撃陣の不調が続く中でセンターバックのガブリエウが最大のゴール脅威となっている現状を指摘しています。
この問題の背景には、主力アタッカーの負傷が影響しています。ガブリエウ・ジェズスの長期離脱が予想されるほか、ブカヨ・サカやイーサン・ヌワネリも欠場中です。これにより、攻撃の選択肢が限られ、得点力が不足している状況です。加えて、カイ・ハヴァーツやデクラン・ライスといった選手たちも、決定機を逃し続けており、攻撃の精度向上が急務となっています。
リバプールの遠藤航が示す新たな可能性
一方、リバプールでは日本代表MF遠藤航がセンターバックとして起用され、新たな可能性を示しました。アクリントン・スタンリー戦において、彼は地元メディアから高評価を受けました。遠藤は普段中盤でプレーするものの、センターバックとしても適応力を発揮し、チームにとって有用なオプションとなっています。彼は「不満はない」と語り、自身の多様性を活かしてチームを支える意欲を示しています。
リバプールは現在、プレミアリーグで首位を走っており、カップ戦ではターンオーバーを活用しつつ若手や控え選手を起用しています。遠藤のように複数のポジションでプレーできる選手の存在は、チームの戦術的柔軟性を高める一助となるでしょう。
マンチェスター・ユナイテッドの復活
これらの動向は、プレミアリーグ全体の競争の激しさを物語っています。アーセナルにとっては、攻撃力の向上が急務であり、移籍市場での補強が期待されています。一方、リバプールやユナイテッドは、選手の柔軟な起用や戦術の適応力を活かして、リーグのトップ争いを続けています。今後のプレミアリーグの展開は、各チームの戦略と選手起用の成否に大きく左右されるでしょう。
[伊藤 彩花]