スポーツ
2025年01月14日 16時20分

阿部一二三と阿部詩、渋谷イベントで明かした意外な秘訣と学生時代のエピソード

阿部一二三と阿部詩の意外な練習法と学生時代のエピソード

柔道界で名を馳せる阿部兄妹が、都内で行われたイベント「渋谷サクラハーモニー」に登場しました。五輪男子66キロ級で2連覇を達成した兄・阿部一二三は、試合での圧倒的な強さの背景にある意外な練習方法を明かしました。一方で、女子52キロ級で東京五輪金メダルを獲得した妹・阿部詩は、学生時代の真面目なエピソードを披露し、観客を魅了しました。

負けを想定することで得る力

阿部一二三の強さの秘訣は、意外にも「負ける想像をする」ことにあるといいます。彼は日々の稽古で敗戦を想像することで、ピンチに備えた準備ができると語ります。「負けを知らないと勝ちもない」という彼の言葉には、試合に対する真剣な姿勢が垣間見えます。試合での勝利を目指すために、あえて自らを困難な状況に追い込むことで、弱点を克服し、強さを磨いているのです。このアプローチは、多くのトップアスリートがメンタル面での強化に取り入れている方法でもあり、阿部一二三がその典型例といえるでしょう。

学生時代の真面目さと兄妹の掛け合い

一方で、阿部詩は彼女の学生時代の真面目な一面を披露しました。高校時代、柔道の遠征で忙しい日々を送りながらも、一番前の席で授業を受け続けたというエピソードは、多くの受験生にとっても励みになるでしょう。彼女のコメントからは、勉強と柔道の両立に対するひたむきな姿勢が伝わってきます。この姿勢は、日々の努力を惜しまない彼女の柔道への取り組み方そのものを象徴しています。

また、このエピソードに対する兄・一二三の「いいように言いすぎ。ありえない」というツッコミは、兄妹の関係性を垣間見ることができ、会場を和ませました。兄妹の掛け合いは、彼らの人間味あふれる魅力をより一層引き立てています。

柔道への情熱と未来の目標

阿部兄妹は、今後の目標についても語りました。一二三は2028年ロサンゼルス五輪での3連覇を目指し、「唯一無二」の存在になることを誓います。彼の挑戦は、野村忠宏さん以来史上2人目の偉業達成を目指すものです。詩は、昨年パリ五輪での悔しい結果を受けて「世界一!!」を掲げ、再び柔道界の頂点を目指す決意を新たにしました。彼らの言葉には、それぞれの道を切り拓く覚悟と情熱が感じられます。

今回のイベントでは、AR技術を活用した体験型プログラムも行われ、受験生たちにエールを送りました。神社が映像で現れるというユニークな試みは、勉強に励む若者たちにとって、気分転換の場としても好評を博しました。阿部兄妹の姿勢が、柔道界だけでなく多くの人々に希望と活力を与えていることは間違いありません。

このように、阿部兄妹は柔道の技術のみならず、精神面や学業との両立においても模範的な存在です。彼らの取り組む姿勢は、スポーツに限らず、あらゆる分野で挑戦する人々にとってのインスピレーションとなるでしょう。彼らの今後の活躍がますます楽しみです。

[佐藤 健一]

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