『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』地上波初登場、関西での東西対決に期待
映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』地上波初放送へ
映画『翔んで埼玉』の続編『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』が、2025年2月8日にフジテレビ系で地上波初放送されることが決定しました。本作は、2019年に公開され話題を呼んだ『翔んで埼玉』の続編であり、再びGACKTと二階堂ふみが主演を務めます。初の実写化となった前作は、埼玉県を徹底的にディスる内容が話題となり、興行収入37.6億円を超える大ヒットを記録しました。
続編の舞台は関西、東西対決が描かれる
今回の続編では舞台を関西に移し、埼玉解放戦線が新たな挑戦に挑む姿が描かれます。物語は、麗(GACKT演じる)が埼玉県人の一体感を高めるために「越谷に海を作る」という無謀な計画を立てたことから展開します。麗は和歌山県白浜の美しい白砂を持ち帰るために大海原へ出るものの、船が嵐に巻き込まれ、和歌山の海岸に漂着。そこで出会ったのが、滋賀解放戦線のリーダーである桔梗魁(杏演じる)でした。
この続編は、前作に増してスケールが大きくなり、日本全土を巻き込む「天下分け目の東西対決」へと発展します。関西の主要都市を舞台に、地域色豊かなキャラクターたちが織り成すドラマが、観客を魅了することでしょう。
豪華キャストが集結、関西の魅力を全国へ
続編のキャストには、前作からの続投となるGACKTや二階堂ふみに加え、新たに杏、片岡愛之助らが参加。関西の各地を支配する役どころとして、藤原紀香や川崎麻世らが名を連ねています。また、若松央樹プロデューサーは、「我々なりの愛あるディスりで、埼玉に加えて、今回は関西の魅力も全国に届けたい」とコメントしており、地方の特色を生かしたユーモアあふれる演出が期待されます。
社会現象を巻き起こした前作からの進化
『翔んで埼玉』の前作は、埼玉県を舞台にしたディスりが、むしろ県民の郷土愛を刺激し、史上空前の「埼玉ブーム」を巻き起こしました。第43回日本アカデミー賞では、GACKTと二階堂ふみが主演男女優賞を獲得するなど、国内外の数多くの映画賞を受賞。その成功を受け、続編ではさらにスケールを広げ、関西を舞台に新たな社会現象を巻き起こす可能性を秘めています。
映画制作陣は、地域を超えた共感と笑いを届けることを目指しており、日本の多様な地域文化を再発見する機会となるかもしれません。今回の地上波初放送では、本編がノーカットで届けられるため、観客は映画館での感動をそのまま楽しむことができるでしょう。
[伊藤 彩花]