スポーツ
2025年01月17日 18時10分

大相撲初場所2025:豊昇龍の横綱挑戦と琴桜の苦境

大相撲初場所2025:横綱昇進を狙う豊昇龍と琴桜の明暗

横綱昇進への道:豊昇龍の挑戦

豊昇龍は、今場所での優勝あるいはそれに準じる成績を収めることで、横綱昇進の可能性を大いに高めています。先場所では優勝次点となっており、今場所もその勢いを持続させることが期待されます。5日目には苦手とされる熱海富士に初黒星を喫しましたが、6日目にはその悔しさを晴らすかのように、豪ノ山を下しました。この勝利は、彼の精神的な強さと技術的な安定感を示す一戦となりました。

豊昇龍の綱取り挑戦は、彼の安定したパフォーマンスと冷静な試合運びが鍵となります。特に、力強い立ち合いと瞬時の判断力が彼の持ち味であり、それが今回の豪ノ山戦でも発揮されました。今後の取り組みでも、この安定感を維持することが求められます。

苦境に立たされた琴桜

一方で、琴桜は綱取りのプレッシャーの中、連敗を重ねています。6日目の熱海富士戦では、取り直しという異例の展開もありましたが、結果として敗北。これにより5連敗となり、横綱昇進の道から大きく後退する形となりました。

ベテラン力士たちの奮闘

また、6日目では関取最年長の玉鷲が、宝富士に敗れ初黒星を喫しました。玉鷲は40歳という年齢でありながら、今場所で5連勝を記録しており、その健闘ぶりがファンを盛り上げています。年齢による衰えを感じさせない彼の取り組みは、多くの人々に勇気を与えています。

しかし、玉鷲の初黒星は、若手力士たちの台頭を裏付けるものでもあります。宝富士との取り組みでは、若手の勢いに押される形となりました。このように、世代交代が進む大相撲界で、ベテラン力士たちがどのように立ち向かい、若手に対抗していくのかも見どころの一つです。

未来に向けての期待と課題

大相撲初場所の6日目は、横綱昇進を目指す力士たちの明暗が分かれる結果となりました。豊昇龍はその可能性を強く残し、琴桜は苦境に立たされましたが、どちらも今後の取り組みでの巻き返しに期待がかかります。また、ベテランと若手が交錯するこの場所は、相撲界の未来を感じさせる重要な場でもあります。

[山本 菜々子]

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