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2025年01月18日 08時20分

元フジテレビアナウンサー渡邊渚、フォトエッセイ『透明を満たす』で新たな挑戦

元フジテレビアナウンサー渡邊渚さん、フォトエッセイ『透明を満たす』の挑戦とその背景

元フジテレビアナウンサーの渡邊渚さんが、2025年1月29日に発売される自身初のフォトエッセイ『透明を満たす』の表紙とタイトルをインスタグラムで公開しました。彼女は、アナウンサーとしての華やかな経歴を持ちながらも、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を公表し、その後の回復までの道のりを歩んできました。このフォトエッセイには、彼女のこれまでの経験や、心の内面に迫る思いが込められています。

フォトエッセイに込めた思い

渡邊さんはフォトエッセイの制作にあたり、「写真集やフォトブックではなく、フォトエッセイであることにこだわっています」と語っています。5万字を超える全編書き下ろしのエッセイには、彼女自身の言葉で語られる真実が詰まっています。彼女がフォトエッセイという形にこだわった理由は、単なるビジュアル作品ではなく、言葉を通じて自分の思いを伝えたいという強い意志から来ています。

また、渡邊さんはフォトエッセイの発表に際して、「PTSDの人間がグラビアをやれるわけがない」といった否定的な意見に対しても自らの考えを明らかにしました。彼女は、病気になる前からグラビアの仕事に携わっていたため、写真を撮られることに抵抗はないと述べています。むしろ、病気によって「できない」と決めつけることは、自分自身にも他者にもしたくないことだとし、挑戦を続ける意義を強調しました。

渡邊渚さんの歩んできた道

渡邊さんは2020年にフジテレビに入社し、アナウンサーとして「めざましテレビ」や「ぽかぽか」などの人気番組で活躍してきました。しかし、2023年7月から体調不良で療養を余儀なくされ、翌年8月末にはフジテレビを退社しました。その後、2024年10月に自身のインスタグラムでPTSDを患っていたことを公表し、専門治療を終了したことを報告しています。

彼女のPTSD公表は、多くの人々にとって驚きとともに、精神的な健康への理解を促す重要な一歩となりました。特に、心理的な疾患に対する偏見をなくし、差別をなくすためのメッセージとして、この公表は大きな意義を持っています。

多様な活動と新たな挑戦

退社後の渡邊さんは、ウェブサイトでのエッセイ執筆やモデル業、さらにバレーボール関連のMC業など、多様な分野での活動を展開しています。アナウンサーという肩書きを離れ、彼女はこれまでの経験を活かしながら、新たなステージでの挑戦を続けています。このような多様な活動は、彼女自身の成長を促すだけでなく、同様の境遇にある人々に勇気と希望を与えるものでもあります。

[田中 誠]

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