スポーツ
2025年01月18日 23時10分

飯村樹輝弥、東洋太平洋フライ級王座獲得!家族の支えで新たな高みへ

飯村樹輝弥、東洋太平洋フライ級王座を獲得:家族の支えとともに新たな高みへ

プロボクシングの世界で新たな一歩を踏み出した飯村樹輝弥選手が、東洋太平洋フライ級王座を手にしました。1月18日、東京・後楽園ホールで行われたこの試合で、飯村選手はフィリピンの同級1位、ローレンス・ドゥマム・AG選手を3-0の判定で下しました。これにより、彼は日本に続く2つ目の地域タイトルを手にし、今後の世界ランキング入りも視野に入れています。

試合の経過と勝因

試合は序盤から飯村選手のペースで進みました。彼は1回から積極的に攻め、4回終了後の公開採点でリードを奪いました。ドゥマム選手の強烈なパンチを受ける場面もありましたが、8回終了時点でもリードを保ち続けました。最終ラウンドでは、世界ランカーのドゥマム選手の反撃にも冷静に対応し、着実にポイントを重ねて勝利を手にしました。

試合後、飯村選手は「内容的には少し物足りない部分もあった」と述べつつも、「アジアのベルトを巻けたことにほっとしている」とコメント。彼の冷静な自己評価は、今後のさらなる成長を促進することでしょう。

家族の支えと試合への集中

今回の勝利には、彼の家族の支えが大きく寄与しました。昨年8月に誕生した長女の望杏(のあ)ちゃんが初めて試合を観戦し、彼の妻で元アマチュアボクサーの真成美さんがサブセコンドを務めたことも、飯村選手にとって大きな力となりました。試合1カ月半前からはジム近くにマンションを借り、一人での生活を送ることでボクシングに集中できる環境を作りました。

飯村選手は「家族が良い環境を作ってくれたことに感謝している」と述べ、特に妻の後押しがこの成功に繋がったと強調しました。家族のサポートが彼の心の支えとなり、試合への集中力を高める要因となったことは間違いありません。

次なる目標:世界タイトルへの挑戦

飯村選手は、日本の王座を3度防衛した後、東洋太平洋王座を獲得しました。彼は「日本とは違う重みのあるベルトだ」と今回の勝利を評価し、次なる目標に向けて意欲を燃やしています。彼の視線はすでに世界タイトルに向けられており、「一戦必勝で目の前の試合を完璧に勝っていけば、自然と世界チャンピオンの扉が開く」と語っています。

彼のプロ戦績は9戦8勝(2KO)1敗、対するドゥマム選手は12戦10勝(7KO)1敗1分け。飯村選手の次なる挑戦は、世界ランク入りを果たし、グローバルな舞台での活躍を目指すことでしょう。彼の持つ技術と精神力、そして家族の支えがあれば、さらなる高みへと到達する日もそう遠くはないかもしれません。

[山本 菜々子]

タグ
#ボクシング
#家族の支え
#東洋太平洋王座