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2025年01月19日 11時20分

カブスの鈴木誠也、2024年はDH起用へ!新監督の狙いとは

カブスの鈴木誠也、今季は主にDHでの起用へ:その背景と影響

米大リーグ、シカゴ・カブスの鈴木誠也選手が、2024年シーズンは主に指名打者(DH)として起用される見込みです。この決定は、カブスの新監督クレイグ・カウンセル氏によって発表されました。彼は球団のファン感謝イベントで、今季の鈴木選手の役割について詳細を説明しました。

この方針転換の背景には、カブスの強力な外野陣の存在があります。今オフシーズンにカブスは、アストロズから3年連続オールスターに選出されているカイル・タッカーをトレードで獲得しました。タッカーは昨年のアメリカン・リーグで打点王を獲得した実力者であり、右翼手としての起用が見込まれています。また、左翼にはイアン・ハップ、中堅にはピート・クロウアームストロングと、攻撃力のある選手が揃っています。このため、鈴木選手はDHとしての役割が中心となる見通しです。

鈴木誠也選手は、2022年にカブスに移籍して以来、主に右翼手として出場してきました。昨季は132試合に出場し、打率.283、21本塁打、73打点という成績を残しています。しかし、昨年のシーズン後半にはDHとしての出場が増え、2023年のオフシーズンには代理人がその役割について不満を示していました。鈴木選手自身も外野手としての出場を望んでいたと報じられていましたが、トレードの噂は立ち消えとなり、今季はDHでの起用を受け入れる形となりました。

DH起用の利点と懸念

鈴木選手がDHとして起用されることには、いくつかの利点があります。まず、外野での負担を軽減することで、怪我のリスクを減らし体調を万全に保つことができます。特に、シーズンを通じて健康を維持することが重要視されている中、DHとしての起用は彼の打撃力を最大限に活かす手段とも言えるでしょう。

一方で、外野でのプレー機会が減ることは、守備面での成長機会を失うことにもつながります。鈴木選手は日本プロ野球でゴールデングラブ賞を複数回受賞している守備の名手でもあります。外野での起用が少なくなることで、彼の守備力を活かす場が限られる可能性があります。

カウンセル監督は、鈴木選手に対してシーズン中の柔軟な起用法を示唆しています。外野の他の選手が怪我をした場合には、鈴木選手が外野手として出場することも考慮していると述べています。このような柔軟な起用法は、チーム全体の戦略において重要な要素となるでしょう。

チームへの影響と今後の展望

カブスの外野陣は、今季非常に強力な攻撃力を誇ることが期待されています。タッカー、ハップ、クロウアームストロングといった選手が揃う外野陣は、リーグの中でもトップクラスの攻撃力を持つと見られています。鈴木選手がDHとして安定した打撃を提供すれば、カブスの打線はさらに強力になるでしょう。

また、鈴木選手の起用法は、チーム内の競争を活性化させる可能性があります。外野手としての出場機会が減ることで、他の選手たちもポジションを奪い合う必要があります。これにより、チーム全体のパフォーマンス向上が期待されます。

鈴木誠也選手が今季も持ち前の打撃力を発揮し、チームに大きく貢献することで、カブスはさらに上位進出を狙えるでしょう。シーズン通しての健康維持と柔軟な起用法が、彼とチームの成功に寄与することを期待しています。

[松本 亮太]

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