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2025年01月19日 16時10分

セバスチャン・スタン、トランプ役でゴールデングローブ賞ノミネート!その舞台裏とは

セバスチャン・スタンが挑んだトランプ氏役の複雑さと挑戦

俳優セバスチャン・スタンが映画「アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方」でドナルド・トランプ氏を演じたことは、映画界において大きな話題となっています。この作品は、トランプ氏のビジネス界での出世に焦点を当て、弁護士ロイ・コーン氏との関係を描いたものです。スタンはその演技力で高く評価され、第82回ゴールデングローブ賞で主演男優賞にノミネートされましたが、役を引き受ける前には「危険すぎる」と警告を受けていたことを明かしています。

本作の監督であるアリ・アバシは、トランプ氏の複雑なキャラクターを描くことに挑戦しました。スタンもまた、その演技においてトランプ氏の話し方やボディランゲージを完璧に再現するために、1970年代まで遡り約700本のビデオを研究し、唇の動かし方まで変えて練習したと言います。こうした徹底した準備が、彼の演技に深みを与え、観客を魅了する結果となったのでしょう。

しかし、スタンは「演じることの複雑さだけでなく、それによって引き起こされる反応のせいで難しかった」と語っています。トランプ氏を演じること自体が、政治的な波紋を呼ぶ可能性があるため、業界内から公に支持を表明する人は少なかったといいます。彼は「理解することは共感の試みと解釈する人々がいるけど、ここでの目的はそこじゃない」と述べ、トランプ氏への同調ではなく、彼の人物像を理解しようとする試みであると強調しました。

トランプ氏の戦略的発言とその影響

元経産官僚の岸博幸氏は、トランプ氏のこれらの発言について「ある意味、戦略的に国民を盛り上げている」と分析しています。トランプ氏の「MAGA(アメリカを再び偉大に)」キャンペーンは、国内外で賛否を巻き起こしましたが、支持者にとってはアメリカの再興を象徴するものとして受け入れられています。

ビートたけしもまた、トランプ氏の発言について「聞いてみると、本気でやる気になっている気がして、それが怖い」と述べつつ、「飲み屋に行くと確かに人気ある人だな」と指摘しました。トランプ氏の率直な物言いは、一部のアメリカ国民にとって、正直さの表れとして支持されているようです。

トランプ氏の発言とスタンの演技は、いずれも彼らの人物像の深い理解と戦略的なアプローチを反映しています。それぞれの分野で異なる反響を巻き起こしつつも、共通しているのは彼らの持つ強烈な個性です。どちらも多くの人々の関心を引く存在であり続けています。

[山本 菜々子]

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