スポーツ
2025年01月20日 07時11分

バレンシア、新監督コルベランで待望の初勝利!ラ・リーガ降格圏脱出に希望

バレンシア、新体制での勝利がもたらす希望

ラ・リーガ第20節で、最下位に沈んでいたバレンシアがホームでレアル・ソシエダを1-0で下し、待望の勝利を収めました。この試合は特にカルロス・コルベラン新監督の下での初勝利という意味でも大きな一歩となりました。新しい体制でのチームの再建が進む中、この勝利はチームに大きな自信をもたらしたでしょう。

バレンシアはここまで苦戦を強いられていましたが、今回の試合では粘り強い守備と効果的な攻撃を見せました。特に前半26分に決まったウーゴ・ドゥロのゴールは、チーム全体の士気を高めるものでした。これにより、バレンシアは長らく続いた勝利のない状態から抜け出し、少しずつではありますが降格圏を脱出する希望が見えてきました。

一方、レアル・ソシエダは序盤こそ不安定なスタートを切ったものの、直近の公式戦10試合で8勝を挙げるなど、調子を取り戻していました。しかし、この試合では中2日の過密スケジュールも影響したのか、攻撃の形を作り出せず、最下位のバレンシアに痛い黒星を喫しました。特に日本代表の久保建英は後半からの途中出場となり、期待された活躍を見せることはできませんでした。彼の持ち味であるドリブル突破も、バレンシアの組織的な守備に阻まれ、決定的な場面を作り出すことができませんでした。

カルロス・コルベラン新監督の影響と戦術

バレンシアの勝利の鍵を握ったのは、やはりカルロス・コルベラン監督の存在です。彼はこれまでのチームの課題を分析し、選手たちに新しい戦術を浸透させました。特に、守備から攻撃への切り替えをスムーズに行うためのトランジションプレーを強化し、選手たちの自信を取り戻すことに成功しました。これが今回の勝利に直結したといえるでしょう。新体制の下で、選手たちも新たなモチベーションを持って試合に臨んでいる様子が伝わってきます。

この試合で見せたバレンシアの戦術は、細かいパスワークを基盤にしたものです。特にハビ・ゲラやディミトリ・フルキエといった選手たちのパフォーマンスが光り、チーム全体の攻撃力を引き上げました。彼らの動きは、ただボールを回すだけではなく、敵陣でのプレッシャーをかける役割を担い、相手のミスを誘発することにも成功しました。

レアル・ソシエダの課題

一方で、レアル・ソシエダにとってこの敗戦は大きな課題を突きつけられた形となりました。特に攻撃陣は、バレンシアの守備を崩しきれず、得点のチャンスを生かすことができませんでした。これは中盤の連携不足やパスミスが原因と考えられ、イマノル・アルグアシル監督にとっては解決すべき重要な課題です。

また、久保建英に関しても、彼がどのようにしてチームの攻撃により深く関与するかが求められます。彼の技術とスピードを生かした攻撃が今後の試合での勝利に繋がるためには、彼自身のプレーの改善とともに、チーム全体の戦術における役割を再確認する必要があるでしょう。

[田中 誠]

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