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2025年01月20日 16時01分

柔道の名手・羽賀龍之介が引退を発表、新たな挑戦へ

柔道の名手、羽賀龍之介が現役引退を発表:新たな道への挑戦

33歳の柔道家、羽賀龍之介が現役生活に幕を下ろすことを発表しました。2016年リオデジャネイロ五輪で100キロ級の銅メダルを獲得した羽賀選手は、柔道界でその名を轟かせた選手として知られています。東京都内で行われた引退会見では、「現役選手として引退することを決意した」と語り、これまでの競技生活に対する感謝と新たな挑戦への意欲を明かしました。

リオ五輪での銅メダル獲得は、彼のキャリアの一つの頂点でしたが、その後も彼は挑戦を続けてきました。2020年には体重無差別で争われる全日本選手権で優勝を果たし、東京五輪を見据えた集大成として臨んだ大会での結果に満足感を示しました。しかし、昨年の全日本選手権を終えた後、自らの限界を感じたといい、「やり切った」という思いが強く残ったと語っています。

新たな挑戦へ:指導者としての道

羽賀選手は今後、旭化成のコーチや全日本柔道連盟の特別コーチとして、後進の育成に尽力することになります。また、日本オリンピック委員会(JOC)のスポーツ指導者海外研修事業に参加し、ドイツへ2年間の留学を予定しています。ドイツでの研修では、日本とは異なるシステムを学び、新たな視点を持って指導者としてのスキルを磨くことを目指しています。

「柔道レベルと同じように、愛される選手を育てるために勉強したい」と語る羽賀選手。競技者としてのキャリアを終えた今、新たな形で柔道界に貢献したいという強い思いを抱いています。彼の豊富な経験と知識が、新世代の柔道家たちにどのように影響を与えるのか、期待が高まります。

今後の柔道界において、羽賀選手のような経験豊富な指導者の存在は非常に重要です。彼が指導することで、若い選手たちが国際舞台で活躍する力を身につけることができるでしょう。特に、日本の柔道は世界で高く評価されているため、その基盤をさらに強化することは、国際競争力を維持するためにも不可欠です。

[伊藤 彩花]

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