スポーツ
2025年01月21日 12時10分

阪神・門別啓人、若き左腕の挑戦と進化の軌跡

阪神の若き左腕、門別啓人の挑戦と成長

門別選手は今年初の鳴尾浜ブルペンで、直球15球を投げ込み、好感触を得たと語っています。「いい感じで投げられている」と自身の調子に自信を見せ、さらなる進化を目指しています。彼の目標は、球速の向上と真っすぐの質を高めること。2月8日と9日には1軍、2軍合同の紅白戦が控えており、ここでのアピールが彼の今シーズンの行方を左右することになるでしょう。

走りの指導で新たな発見

また、門別選手は走りの指導を受け、新たな発見をしたと言います。通常、走ることは心肺機能や足に負担がかかるものですが、今回は体幹や腹筋に強い負荷を感じたと驚きを隠しませんでした。講師の谷川聡氏は「上半身で走る感じ」を強調し、門別選手もこの新しい走法が投球に良い影響を与えると確信しています。

投手が走ることは、試合中にはあまり目立たないかもしれませんが、練習においては重要な要素です。門別選手も「走ることで調子が良くなる」と話しており、今後もこのトレーニングを続けていく意向を示しています。

名伯楽の期待と課題

一方で、名伯楽と称される野球評論家・佐藤義則氏は、門別選手に対して厳しい指摘をしています。佐藤氏は「昨年の門別選手は期待外れだった」とし、その理由を「1軍の場面で腕を力いっぱい振れず、若さが感じられなかった」と分析します。確かに、門別選手は昨年のシーズンで1軍の先発機会を得ながらも、結果を出すことができませんでした。

佐藤氏は「門別選手はスピードをもっと上げるべき段階にある」とし、「小手先のコントロールに頼るのではなく、力強い投球を目指すべきだ」とアドバイスを送っています。また、門別選手自身もこの意見に耳を傾け、今年はさらなる飛躍を目指しています。

阪神の強力な投手陣との競争

阪神の先発投手陣は非常に強力です。昨シーズン13勝3敗、防御率1.83を記録した才木浩人投手を筆頭に、他にも高橋遥人投手、大竹耕太郎投手、村上頌樹投手、西勇輝投手、ジェレミー・ビーズリー投手など、実力者が揃っています。

しかし、門別選手はこの競争に割って入る可能性を秘めています。彼の将来性に期待を寄せる佐藤氏も、同郷の先輩としてエールを送りつつ、厳しい評価を与えています。門別選手がこの厳しい環境でどのように成長し、1軍での活躍を実現するのか。彼の挑戦は始まったばかりです。

[伊藤 彩花]

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