空飛ぶクルマで観光革新!JTBとSkyDriveが新時代を切り開く
空飛ぶクルマが拓く新たな観光時代
空飛ぶクルマ。かつては未来の夢物語として語られたこのコンセプトが、今や現実の一歩手前にまで来ています。そして、この革新的な移動手段を観光業界に取り込もうとする動きが現れました。日本の大手旅行会社JTBが、空飛ぶクルマを開発するSkyDrive社との連携協定を締結し、新たな観光体験の創出に乗り出したのです。
JTBはこの連携を通じて、地域のまちづくりを支援しつつ、空飛ぶクルマを活用した高付加価値商品の開発を目指しています。この動きは、大阪・関西万博での空飛ぶクルマの運航事業者として選定されたSkyDriveと手を組むことで、実現可能な未来像を描こうとするものです。観光というフィールドに空飛ぶクルマを取り入れることで、訪日観光客に向けた新しい体験を提供しようとしています。
空飛ぶクルマは、都市間の移動を劇的に変える可能性を秘めています。従来の交通手段では時間がかかる場所へのアクセスが容易になり、自然豊かな観光地や歴史的な名所への訪問がより手軽になるかもしれません。こうした新たな観光体験が、訪日観光客のみならず、国内旅行者にも新しい魅力を提供することは間違いありません。
復活する訪中旅行需要とビザ免除の再開
一方、国際的な観光市場では、中国政府が日本人向け短期滞在ビザ免除を再開し、訪中需要の拡大が期待されています。これにより、観光やビジネスの分野で再び交流が活発になる可能性があります。ビザ取得の手間が省かれたことで、ANAやJTBなどの航空・旅行各社は新たな需要に期待を寄せています。
かつてのビザ免除停止は、日本から中国への旅客数に大きな影響を与えました。コロナ禍の影響も相まって、フライトの本数が限られ、利用客の戻りは遅れていました。しかし、ビザ免除の再開は、これらの障害を取り除く一助となるでしょう。特にビジネス出張が増加することで、経済的な交流も活性化されることが期待されています。
とはいえ、中国への渡航を再度活発化させるには、慎重な市場分析が必要です。観光需要の回復を見極めつつ、増便やツアーの拡充を検討することが、今後の課題となります。
ズワイガニと温泉、心を癒す「カニツーリズム」
国内旅行市場では、今年のズワイガニの豊漁が「カニツーリズム」を盛り上げています。カニと温泉をセットにした旅行プランが人気を博し、各旅行会社は北陸エリアへの問い合わせが急増しているとのことです。JTBだけでなく、近畿日本ツーリストもカニ旅行の販売額が昨年に比べて50%増加しているという状況です。
[伊藤 彩花]