堺正章、伝説の「孫悟空」が語る思い出と新たな挑戦!Xでも話題のプレミアムライヴ開催!
堺正章、時を超える思い出と新たなステージへの挑戦
日本のエンターテインメント界において、堺正章ほど多才な人物は少ない。歌手、俳優、司会とその顔は多彩だが、彼が特に語りたいのは過去と現在をつなぐ思い出だ。2024年12月、東京・南青山のブルーノート東京で彼は7回目となるプレミアムライヴを開催し、かつての共演者や家族との思い出を語った。
西遊記の共演者たちとの思い出
堺正章が孫悟空を演じた『西遊記』は、日本のテレビドラマ史に残る作品だ。このドラマで共演した西田敏行、岸部シロー、夏目雅子といった名優たちが次々と旅立っていく中、堺は「猿だけが残った」としみじみと語る。彼らの持つ演技を超えた存在感は、堺の中で永遠に消えないヒダとして刻まれているという。特に西田敏行さんについては、彼の明るさと存在感が堺の中に深く刻まれており、ステージで「モンキーマジック」を歌うたびにその思い出を共有する。
堺は、先人から受け継いだものを後世に伝える役目を自認している。彼の言葉からは、過去の輝かしい時代を後輩に伝える使命感と、今もなおその重責を背負い続ける姿が描かれる。それはまるで、古い写真を見つめながら微笑むような、懐かしさと誇りが入り混じった時間だ。
娘・堺小春の結婚式での感慨
一方、堺のプライベートでも大きな出来事があった。娘の堺小春が結婚し、堺はその晴れの舞台に立ち会うことができた。「娘が僕の名前を継いで堺小春という名前になってくれた」と語る堺には、家族としての絆が深く刻まれている。歌舞伎のような継承とは違うが、三代にわたる「堺」の名が続くことに感謝しているという。
しかし、結婚式にまつわる支払いについては「結構な額を出しました」と笑い飛ばす。娘に「なんでパパが出すの」と言われ、「パパはパパでしょ」と返された堺は、「確かにそうだね」と納得するしかなかった。父としての愛情と、現実的な財布の中身が交錯する瞬間だ。
ステージへの情熱と体力の変化
堺がステージで見せるパフォーマンスは、年齢を感じさせないものだが、本人にとっては体力の衰えが現実の問題だ。「気力はあるけど体力が衰えている」と正直に語る彼は、それでも「呼ばれたらやりますよ」と前を向く。ステージでの全力のパフォーマンスは、彼にとっては生きがいであり、観客にとっては感動の瞬間だ。
堺は、70歳を超えてもなお新しい挑戦を続けている。「今まで付き合ったことのない自分の年齢ですから、どんなものがこれから待っているのかも分からない」としながらも、「どこら辺までやっていけるのかな」と、自分自身への期待と不安を口にする。その言葉には、未来に対する前向きな姿勢と、これまでの道を歩んできた者だけが持つ確かな自信が感じられる。
堺正章は、過去の思い出を胸に抱きながら、今を生き、新しいステージへと進む。彼の語る言葉やパフォーマンスには、見る者に勇気と元気を与える力がある。彼の物語はまだ終わらない。彼がどんな新しい道を切り開いていくのか、私たちはその先を楽しみにしている。
[鈴木 美咲]