スポーツ
2024年12月05日 12時40分

山本拓実の挑戦!新庄監督の期待を背負い未来の守護神へ

未来の守護神を目指す山本拓実、抑えの座を狙う熱き戦い

プロ野球界の中でも、投手の役割はチームの命運を握る重要なポジション。特に試合終盤に登場し、勝利を確実にする「抑え投手」の役割は、まさにチームの心臓とも言える。そんな抑えの座を巡る戦いに、北海道日本ハムファイターズの山本拓実投手が名乗りを上げた。

山本は、今季36試合に登板し、6勝0敗、3ホールド、防御率1.82という輝かしい成績を収めた。これにより、球団からも「まだまだ伸びしろがある」と高い評価を受け、年俸も増額された。「上げてもらいました」という言葉に、彼の自信と感謝の気持ちがにじみ出る。

新庄監督からの期待と挑戦

新庄剛志監督からの直接のメッセージは、山本にとって大きな意味を持つ。クライマックスシリーズ(CS)と日本シリーズの抑えとしての準備を求められたものの、ケガのため実現には至らなかった。それでも、監督の期待は山本の心に火をつけた。「奪い取る気持ちでメラメラしています」という彼の言葉からは、来季への強い意欲が伝わってくる。

新庄監督は来季の抑え候補として斎藤友貴哉と田中正義の名を挙げたが、山本はその選出に「負けた気がして悔しかった」と語り、闘志を燃やしている。彼の目に映るのは、相手打者を料理する自分の姿だという。料理と言えば、山本はオフシーズンに料理に没頭し、新しい妻と共に体づくりに励んでいる。得意料理は「揚げない春巻き」というが、どうやら彼はキッチンでもフィールドでも、頭を使って戦略を練るのが得意のようだ。

堅実な未来設計とプロフェッショナルな姿勢

山本の興味深い一面は、昇給分の使い道についてのコメントだ。「昨年から新NISAを始めてまして、早めに枠を埋めたい」と語る姿には、若手選手ながらも将来を見据えた堅実な一面が垣間見える。これもまた、彼がフィールド内外でバランスの取れた生活を送っている証だろう。投資はリスクを伴うが、彼のように堅実なアプローチを取るのは、彼の性格をよく表している。

山本は、同じ兵庫県出身の宮西尚生投手を目標にしており、「どんな場面でも目の前の1試合をつかむ気持ちを見習いたい」と語っている。このようなプロフェッショナルな姿勢は、若手選手の中でも際立っており、彼がさらなる高みを目指す上での強力な推進力となるだろう。

来季への展望と開幕への備え

山本は、移籍3年目の来季に向けて「今年の登板数には満足していない。もっとできると思っている」と意気込みを語り、開幕ダッシュの重要性を強調している。4月と5月の上体が良くなかったという反省を活かし、1年間を通じて安定した成績を残すことを目指しているようだ。

彼の戦いは、単なるポジション争いに留まらない。彼自身が語るように、「いいことは継続しつつ、球速上げたり、コントロール上げたり良くなっていく」というプロセスを経て、チームにとって欠かせない存在へと成長していくことが期待される。

山本拓実の来季の活躍がどのように展開されるのか、そして彼が目指す「抑え」の座を手に入れるのか、今から楽しみでならない。フィールドでの戦いだけでなく、料理という新たな分野での挑戦を続ける彼に、我々は心からエールを送りたい。彼のこれからの道のりは、まさに新時代の守護神としての道のりとなるだろう。

[田中 誠]

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