「インディ・ジョーンズ/大いなる円環」:映画の世界を超えた新たな冒険がゲームで登場!
「インディ・ジョーンズ/大いなる円環」: 映画とゲームの境界を越えて
ベセスダ・ソフトワークスが12月9日にリリースする新作ゲーム「インディ・ジョーンズ/大いなる円環」は、インディ・ジョーンズシリーズの新たなチャプターを開きます。このゲームは、ハリソン・フォード主演の名作映画に基づく一人称視点のアクションアドベンチャーで、プレイヤーをインディ・ジョーンズ自身に変える体験を提供します。ゲームの舞台は、シリーズ第1作目「レイダース 失われたアーク《聖櫃》」と第3作目の間の時間軸を描き、映画ファンにとっても新しい冒険の世界を広げます。
インディの知られざる冒険: 映画とゲームの狭間で
「大いなる円環」の冒頭では、プレイヤーは「レイダース 失われたアーク《聖櫃》」の象徴的なシーンを再現することから始まります。忠実に再現された遺跡のシーンでは、原住民の毒矢や鞭を使った反撃など、映画ファンにはたまらないディテールが詰まっています。さらに、ゲームはインディが大学の構内で謎の侵入者と遭遇するシーンから始まり、盗まれた猫のミイラを巡る冒険が展開されます。この冒険は、インディがローマへと旅立つまでの過程で、彼の人間関係や過去の影響を探ることになります。
作中では新たなヒロイン、ジャーナリストのジーナが登場し、インディの冒険に寄り添います。彼女との関係性の変化が、プレイヤーに対してインディの個人的な葛藤や成長を描写します。「インディ・ジョーンズ」シリーズ特有の冒険とロマンスのバランスが、ゲームの中でも健在で、プレイヤーに映画の続編を見ているかのような感覚を与えます。
インディの新たな使命と世界を駆け巡る冒険
「大いなる円環」は、その名の通り、世界中の遺跡を結ぶ大円環に関連する古代遺物を巡る物語です。インディはファシストとドイツの考古学者エメリッヒ・フォスの計画を阻止するため、ローマ、ギザ、ヒマラヤといった世界各地を探検します。ゲーム中、プレイヤーは遺跡での探索や謎解き、敵との戦闘など多様なアクションを体験します。
遺跡の探索では、鞭を使った高所移動や、遺跡内の罠を回避するスリル満点のアクションが待ち受けています。特に、鞭を駆使しての移動は、映画の象徴的なアクションをゲームで体験する貴重な機会を提供します。遺跡内では、プレイヤーがインディの視点でトラップを回避し、古代の謎を解き明かすことが求められ、まさに“体験型の映画”のような感覚をプレイヤーに与えます。
プレイヤーがインディになる喜びと挑戦
「大いなる円環」の魅力は、その一人称視点にあります。これは、映画の観客としての視点を超え、プレイヤー自身がインディ・ジョーンズとして冒険を体験することを可能にします。戦闘では、インディらしい鞭や拳を駆使した近接戦闘が中心となり、銃弾が希少なため、ステルスや戦略が鍵となります。敵を避ける、もしくは1vs1の状況を作り出すことが求められるこの緊張感が、プレイヤーを引きつけます。
さらに、遺跡の中での探索は、映画のように大掛かりなトラップを避けつつ、謎を解いていくという、まさにインディ・ジョーンズの冒険そのものです。プレイヤーはインディとして、高度な知識と直感を駆使して、古代の謎を解き明かし、敵を打ち破ることになります。鞭を使って崖を越える瞬間や、遺跡が崩壊し逃げ惑う場面では、映画のスリルを体験することができます。
このゲームは、単なるアクションゲームを超え、インディ・ジョーンズの映画の精神と魅力を余すところなく取り入れた、エンターテイメントとしての完成度を誇ります。プレイヤーは、映画の続きとも言える新たな冒険を通じて、インディ・ジョーンズの知恵と勇気を体験することができるのです。映画とゲームの境界を越えたこの作品は、プレイヤーを映画の一部にするユニークな体験を提供し、インディ・ジョーンズの世界に新たな息吹を吹き込んでいます。
[高橋 悠真]