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2024年12月08日 09時21分

加藤シゲアキの挑戦:アイドルから作家へ、自己肯定感を取り戻す物語

加藤シゲアキ:アイドルから作家への挑戦の背景にあるもの

アイドルグループ「NEWS」のメンバーとして知られる加藤シゲアキが、最近のテレビ番組で自らの過去と現在を率直に語った。彼が作家業に乗り出した背景には、アイドルとしてのキャリアに対する劣等感があったという。16歳で華やかな芸能界にデビューした加藤だが、その道のりは決して平坦ではなかった。

アイドルとしての彼は、輝かしいステージの裏で自己肯定感の欠如に悩まされていた。彼は「自分は何者でもない」と感じ、グループの足を引っ張っているという罪悪感に苦しんでいた。しかし、その葛藤が彼を新たな挑戦へと駆り立てた。アイドルでありながら作家という道を選んだのは、彼にとって何かを成し遂げ、自信を取り戻すための必要不可欠な行動だった。

新たな挑戦:作家としての加藤シゲアキ

加藤は、作家デビューが自己の再発見につながったと述懐する。彼の小説が直木賞の候補に挙がったこともあるが、それ以上に彼にとって重要だったのは、自分自身に対する信頼を取り戻すことだった。「小説を書いたことで本当に性格が変わって、ポジティブにもなったし、自信も出た」と語る彼の表情には、過去の劣等感を乗り越えた者の自信がのぞく。

そして、芸能界から作家の世界に挑戦する際に直面した批判や疑念についても、彼は率直に向き合った。「絶対に叩かれると思った」としながらも、「ゴーストライターがいるんだろ?」という声もホメ言葉と受け止めるようになった。彼の中で、否定的な声をポジティブに変換する力が生まれたのだ。

旅が教えてくれたもの

加藤はスリランカを訪れた際、仏教の教えから「好きになり過ぎない」という心の在り方を学んだ。それは、彼自身の心を豊かにするための大切な教えだったと振り返る。アイドルとしての彼は、常に周囲の期待に応えることを求められ、時に自分を見失いがちだった。しかし、彼は旅を通じて自分自身を再発見し、心の安定を得たのだ。

スリランカでの経験が、彼の作品にも影響を与えていることは間違いない。異文化との出会いや、新たな視点から物事を捉える力は、彼の創作活動において大きなインスピレーション源となっているようだ。

これからの道

加藤シゲアキは、アイドルと作家という二刀流を貫く中で、まだまだ成長の余地があると感じている。彼は「なんでも本気でできると思ってるから、まだ成長できるって向上心も持てるようになった」と語り、その言葉には彼の未来への希望が垣間見える。

彼の挑戦は、単なるキャリアの転換ではない。自己肯定感を取り戻し、より豊かな人生を歩むためのプロセスなのだ。彼の言葉や行動は、多くの人々に勇気を与え、何かを成し遂げるためには自らの殻を破る必要があることを教えてくれる。

[山本 菜々子]

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