国際
2024年12月08日 23時52分

韓国政治の激震:尹大統領の戒厳令がXで話題沸騰!

韓国政治の激震:尹大統領の戒厳令とその波紋

韓国の政治舞台が再び大きく揺れています。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が12月3日に発表した戒厳令は、まるで韓国政治の大地震のような衝撃を与えました。この決定は、野党「共に民主党」の行動を「内乱を画策する明白な反国家行為」と批判し、政治活動を禁止しメディアを管理下に置くという大胆なものでした。この45年ぶりの戒厳令は、国会での即座の反発を招き、翌日にはすでに解除を余儀なくされるという、まるでハリウッドの政治スリラーのような展開を見せました。

尹大統領の行動は、国政の混乱をさらに深める結果となりました。与党「国民の力」の韓東勲代表ですら、大統領の憲法上の権限を停止させる必要があると発言する事態に発展。しかし、弾劾には反対の立場を貫いています。まるで、尹大統領は自らが作り出した嵐の中で操縦を試みる船長のようです。

戒厳令の背後にある動機と狙い

また、尹大統領の家族に関連するスキャンダルも、政権に対する風当たりを強める要因となっています。大統領夫人の金建希氏を巡る疑惑が次々と浮上し、政権にとっての痛手となっています。これらの要因が重なり、尹大統領が強硬策に踏み切った背景には、政権の求心力を取り戻す狙いがあったのかもしれません。

内乱罪と職権乱用疑惑の捜査

尹大統領の戒厳令宣布に対して、韓国検察は特別捜査本部を設置し、内乱罪と職権乱用の疑いで捜査を開始しました。韓国の憲法では、大統領は在職中、内乱罪と外患罪を除いて刑事訴追されないと規定されていますが、今回のケースはその例外にあたります。尹大統領が戒厳令を発動することで、国家権力を乱用し、憲法秩序を乱した疑いが持たれているのです。

さらに、戒厳令の発動直後には、主要な政治家の逮捕と軍の投入が指揮されたことも明らかになっています。韓国の聯合通信によると、尹大統領は国家情報院の洪壮源氏に対して、「この機会にすべて捕まえて整理せよ」と指示を出し、逮捕対象者には与党「国民の力」の韓東勲代表も含まれていました。この一連の動きは、尹大統領の政権が持つ緊張感と不安定さを浮き彫りにしています。

韓国政治の行方と国民の反応

尹大統領の戒厳令宣布とその後の混乱は、韓国国内外で大きな波紋を呼びました。「共に民主党」は尹大統領らを内乱罪で告発するなど、政局はますます混迷を深めています。韓国国会では、弾劾訴追案が定足数に達せず不成立となりましたが、最大野党は再提出を表明しています。尹大統領は、国民に向けて謝罪し、今後の政治情勢を安定させるための措置を党に一任するとしていますが、韓国社会は依然として不透明な未来に直面しています。

[佐藤 健一]

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