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2024年12月10日 23時31分

にぼしいわし、THE W 2024制覇で漫才の新時代へ!

「にぼしいわし」漫才で勝ち取った栄冠:THE W 2024の舞台裏

笑いの祭典「女芸人No.1決定戦 THE W 2024」が熱狂のうちに幕を閉じ、8代目女王の座に輝いたのはフリーの漫才コンビ「にぼしいわし」でした。彼女たちは、漫才2本で勝利を収めることができないと言われていたこの大会で、見事にその常識を打ち破りました。大会後の記者会見では、勝利の余韻に浸る彼女たちの喜びの声があふれました。

漫才へのこだわりと挑戦

にぼしいわしは、漫才という純粋な形で笑いを届け続けてきました。伽説いわしは会見で「漫才2本では勝てない大会だと思われていたので、漫才で勝ててうれしい」と述べ、小道具を使わないスタイルのシンプルさを誇りにしています。彼女たちの楽屋は「殺風景」と言われるほどにこだわりのない空間で、そこには漫才への純粋な愛情と自信が詰まっています。

一方で、忠犬立ハチ高が小道具を使ったネタで決戦に挑んだのに対し、にぼしいわしは彼らの手法に対して「漫才に小道具持ってくんな!」と真顔でやり返しました。この一言が示すのは、漫才という芸術形式への深い敬意と、笑いの原点を守りたいという情熱です。

フリーの道を選んだ理由とこれからの展望

にぼしいわしは、これまで決して順風満帆ではない道のりを歩んできました。彼女たちは一時は芸能事務所に所属していましたが、「協調性がないので」とフリーの道を選びました。しかし、フリーでいることの意味は「売れないと成立しない」と語るいわし。彼女たちの優勝は、フリーであることの価値を証明する大きな一歩となりました。

優勝賞金1000万円の使い道について、いわしは「大阪で大規模なライブをしたい」と抱負を語り、にぼしは「電動自転車を購入したい」と笑いを交えて答えています。このような夢のある話題も、彼女たちの人柄を垣間見せる一面です。今後は、彼女たちの新たな挑戦として「M-1グランプリ」での優勝を目指しています。準々決勝進出が最高成績である彼女たちにとって、さらなる高みへの挑戦が始まります。

ライブでの笑いを支える舞台裏

テレビ出演経験がほとんどないにぼしいわしは、これからもライブを中心に活動を続けていくと語っています。「認知度が上がらないとライブも見に来てもらえない」という現実を見据えた上で、彼女たちは笑いの舞台に立ち続けることを選びました。親友であるオダウエダのアドバイスを受けながら、彼女たちは新たなネタを生み出し続けることを楽しみにしています。

ライブは彼女たちにとって、自由な発想を発揮する場です。その自由さが彼女たちの魅力を最大限に引き出しており、観客を笑顔にする力となっています。これからも新ネタを引っ提げて、観客との距離を縮める彼女たちの姿が目に浮かびます。

笑いの未来を切り拓くにぼしいわし

「THE W 2024」での優勝は、にぼしいわしにとって大きな転機となりました。審査員である麒麟の川島明からも「異論は全くないです。本当に面白かった」と称賛され、彼女たちの漫才が多くの人々の心を掴んだことが証明されました。

[中村 翔平]

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