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2024年12月11日 23時20分

バイナンスとサークルがUSDC普及に向けて手を組む!新たな金融潮流が到来

ステーブルコインの新たな波:バイナンスとサークルの提携が描く未来

アブダビの爽やかな冬の空の下、世界最大の暗号資産取引所バイナンス(Binance)とステーブルコインの巨頭サークル(Circle)が手を組み、USDCのグローバルな普及を目指すという大きな発表が行われました。アブダビ・ファイナンス・ウィークでのこの発表は、金融界における新たな潮流を予感させるものです。

バイナンスのリチャード・テンCEOは、「ユーザーにとって、USDCの利用機会が増えることは素晴らしい進化だ」と述べ、特に取引ペアの増加や特別プロモーションが予定されていることを強調しました。これにより、2億4000万人を超えるユーザーが、取引や決済においてUSDCをシームレスに活用できるようになります。

日本国内でも、USDCの流通が視野に入ったことは、電子決済手段の進化を示唆しています。バイナンスジャパンが目指す、電子決済手段等取引業の登録は、日本の消費者が国際的な金融潮流の恩恵を受ける可能性を秘めています。

ステーブルコイン市場の競争と規制への対応

一方で、USDCのライバルであるテザー(Tether)は、時価総額の面でUSDCを大きくリードしています。時価総額400億ドルのUSDCに対し、テザーのUSDTは1400億ドルに達しており、両者の競争は激化しています。サークルはUSDCを「規制に準拠したステーブルコイン」として売り込み、バイナンスとの提携を通じて、規制に適応する姿勢を示しています。

これは、バイナンスが昨年米規制当局との和解の一環として40億ドル以上を支払ったことを鑑みると、非常に戦略的な動きです。ステーブルコインが規制の枠組みの中でどのように進化していくのか、バイナンスとサークルの提携はその方向性を示す一例となるでしょう。

XRPと新たな波:米CPI発表前の市場動向

XRP Ledgerとイーサリアムネットワークで発行されるこのステーブルコインは、XRPが関わる分散型金融(DeFi)アプリケーションに新たな可能性をもたらします。暗号資産市場の動向は、まさにジェットコースターのような動きですが、XRPのような動きは、投資家に新たなチャンスと緊張感をもたらしています。

Magic Edenの進撃:NFT市場の新たな展開

NFTマーケットプレイス「Magic Eden」の独自トークン「ME」が、主要海外取引所に上場されました。これは、NFT市場における新たな波を象徴する動きで、コインベースやバイナンス、バイビットなどでの取り扱いが開始されています。「ME」は、主要なブロックチェーン間でファンジブルトークン(FT)やNFTを一箇所で取引可能にすることを目的に設計されており、NFT市場のさらなる活性化が期待されます。

トークン生成イベント(TGE)及び請求が始まったことも、NFT市場への新規参入者に対する大きなチャンスとなるでしょう。米国居住者は規制上の制限により請求できないことが惜しまれますが、これは規制の枠組みがどのように進化していくかを見守る必要があることを示しています。

[松本 亮太]

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