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2024年12月14日 14時31分

「年収103万円の壁」高橋洋一氏が指摘する税制改革の課題と外交の駆け引き!

政治の舞台裏:税制改革と外交の駆け引き

税制改革の「ラスボス」

まず、税制改革に目を向けてみましょう。高橋洋一氏が指摘する「年収103万円の壁」は、長年にわたり多くの日本国民にとって頭痛の種となってきました。高橋氏は、元上司である宮沢洋一税調会長を「ラスボス」と呼び、その提案を「国民を小ばかにしたもの」と厳しく批判しています。宮沢氏が提示した「123万円」という数字は、プロの目から見れば基礎控除だけを引き上げたもので、給与所得控除はそのまま。つまり、「103万円の壁」を超えるための解決策としては不十分だというのです。

この「123万円」という数字が、単なる計算上のミスではなく、むしろ意図的な「謎かけ」であるという高橋氏の指摘は興味深い。あたかも「ファイナルファンタジー」のボスキャラクターが、プレイヤーを惑わせるためにわざと謎を出すかのようです。しかし、ここでの問題は、その謎が解かれることなく放置されることで、最終的に国民がその影響を受ける点にあります。

外交の駆け引きと石破政権の試練

一方、外交の舞台では、石破茂首相がトランプ元大統領に会えない状況が続いています。トランプ氏が、パリでの会談でウクライナのゼレンスキー大統領やフランスのマクロン大統領と会談を行ったことからも分かるように、彼は「会う価値がある」と判断した相手とだけ会談を行っています。石破首相が「会う価値がない」と見られている状況は、日本の外交にとって大きな打撃となりかねません。

特に、石破首相が安倍元首相の「政敵」であることが影響している可能性も指摘されています。これは、政治の世界ではよくある話ですが、ここで重要なのは、石破政権がこの状況をどのように打開するかです。安倍元首相の妻、昭恵夫人をトランプ氏との会談のために派遣するというのは、まさに「なりふり構わぬ」策であり、その情けなさが際立ちます。

国民民主党の動向と政治の行方

国内政治の舞台では、国民民主党が「減税先送り」に対抗するために補正予算の組み替えを模索しています。与党が主導する「減税先送り」に対抗するため、国会での議論を通じて、よりオープンなプロセスを目指すことが重要だとされています。このアプローチは、税制改革が単なる党内の密室で決まるのではなく、国民の代表が議論する場で決まるべきだという「代表なくして課税なし」という理念に基づいています。

こうした国内外の政治課題が、日本の未来をどのように形作っていくのか。それは、まさに政治の醍醐味とも言える展開です。税制改革と外交の駆け引きが、どのように交錯し、どのような結末を迎えるのか。私たちは、その行方を注視する必要があります。

[佐藤 健一]

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