ディオールの新作ショコラとジオマンシー占いが話題！ファッションの域を超えた挑戦

ディオールの新たな挑戦：ファッションと食、そして運命を結ぶショコラとジオマンシー占い

パリの象徴的なブランド「ディオール」が、またしても新たな風を吹かせています。12月15日、ディオールはパリの本店「30 モンテーニュ」内にある「ラ パティスリー ディオール」で、シェフのジャン・アンベールとロミュアルド・ビザールが考案した新作ショコラコレクションを発表します。このコレクションは、単なるチョコレートの枠を超え、ブランド創設者クリスチャン・ディオールの遺産を称える芸術作品といえるでしょう。

このショコラコレクションは、ディオールのブランドを象徴する“CD”イニシャルや“カナージュ”、四つ葉のクローバー、コンパスローズといったアイコニックなメゾンコードをモチーフにしており、その精巧な作りは彫刻のようです。カカオの力強さとプラリネの繊細さ、キャラメルのクリーミーさ、マシュマロのまろやかさ、そしてクリスピーなアーモンドの食感が絶妙に組み合わさり、一口でディオールの世界観を味わうことができます。

デパコス熱：若者の心を捉えたラグジュアリーの魔力

ディオールに代表される高級ブランドは、ファッションの枠を超え、今や若い世代の心をも捕らえています。デパコス、つまりデパートメントコスメの人気が中高生の間で急上昇しているのです。ドラッグストアで手に入るプチプラコスメが主流となりつつある中、なぜこのような高価格帯のコスメが若者に支持されているのでしょうか？

その一因は、SNSやYouTubeが発信する情報の影響力にあります。小学生や中学生のインフルエンサーがデパコスを紹介する動画は、同世代の視聴者にとって新しい憧れを生み出しています。東京都内の主婦Aさんは、自身の中学1年生の娘がクリスマスプレゼントにディオールのコスメを欲しがったことに驚きつつも、時代の変化を痛感していると語ります。

このトレンドに対する親の反応は様々です。「整形よりはマシ」との声も聞かれ、中高生が贅沢なデパコスで自己満足を得ることに対し、ある程度の理解を示す親も増えてきています。しかし、プロの視点から見ると、若い肌にはシンプルなスキンケアが最適であり、デパコスはあくまで「ごほうび」として利用するのが良いとされています。

鏡リュウジ監修の“ジオマンシー占い”で占う、ディオールの未来

ディオールは、ファッションと食だけでなく、運命の導き手としても新たな一歩を踏み出しました。占星術研究家・鏡リュウジ監修の“ジオマンシー占い”を公式LINEアカウントで配信するという新たな試みです。この占いは、1200年以上前にアラビアで発祥したもので、“成功へ導く羅針盤”と称されています。ユーザーは、時間や岐路の選択など、4つの質問に答えることで、16種類のシンボルと大地からのメッセージを受け取ることができます。

この占いの登場は、ディオールが単なるブランドにとどまらず、現代のライフスタイル全般に影響を与える存在になろうとしていることを示しているのかもしれません。ファッションと運命が手を組むこの試みは、ディオールが新たな顧客層を開拓し、ブランドの多様性を広げる一歩となるでしょう。

ディオールは、ショコラと占いという異なるアプローチで、現代人の生活に彩りを与えています。ファッションだけでなく、日常のあらゆる場面でディオールの美学を感じられるこの取り組みは、今後も私たちに驚きと喜びをもたらしてくれることでしょう。ブランドの未来は、まさにそのジオマンシー占いが示す成功へと向かっているのかもしれません。

［山本 菜々子］