声優・小林由美子の進化が話題に!「悟空」から「しんのすけ」への道
声優・小林由美子の挑戦と進化:「悟空」から「しんのすけ」へ
声優界のスター、小林由美子さんが語るその道のりは、まるでアニメのストーリーのように波乱万丈です。『クレヨンしんちゃん』で2代目野原しんのすけを演じる彼女のキャリアは、彼女の幼い頃の「悟空になりたい」という夢から始まりました。この夢がどのようにして現実のものとなり、彼女を日本の最も愛されるアニメキャラクターの一人にしたのか、その背景に迫ります。
小林さんが声優を目指したきっかけは、少年漫画『ドラゴンボール』の主人公、孫悟空の声を担当している野沢雅子さんの存在を知ったことでした。これが彼女の人生を変えるきっかけとなり、「悟空になる」という夢を抱くようになりました。幼い頃からの決意は、彼女をただの夢見る少女から、確固たる目標を持つ声優志望の若者へと変えていったのです。
中学校では演劇部がなかったため、彼女は代わりに器械体操部に入部しました。「バク転できたら悟空になれる!」という熱い思いから、3年間バク転の練習に打ち込みました。この行動力と柔軟な思考こそが、彼女の成功の秘訣だったのかもしれません。
大学時代の奮闘と声優デビュー
高校卒業後、声優の専門学校に進むことを周囲から反対され、大学進学を決意した小林さん。しかし、心の中では声優になることを諦めてはいませんでした。大学受験と並行して、声優事務所の特待生オーディションを受け続け、その努力が実り、ミューラスという事務所で特待生としてデビューを果たしました。
しかし、デビュー後も苦難は続きました。オーディションに落ち続け、音響監督からも「どうしたらいいんだろう」と頭を抱えられるほどの落ちこぼれでした。それでも彼女は諦めず、先輩の三石琴乃さんからの助言を得て、アフレコ現場に足を運び続けます。こうした地道な努力が、少しずつ仕事を増やしていく結果に繋がりました。
小林さんのキャリアは、まるで「しんのすけ」の成長ストーリーのように、失敗から学び、改善し続ける姿勢に支えられています。彼女は声優という職業が選ばれたものであると同時に、不断の努力と情熱によって形作られるものだと語ります。
『映画クレヨンしんちゃん』最新作での新たな挑戦
小林さんがしんのすけ役を演じる『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』が、2025年の公開を予定しています。舞台はインド。この新作では、しんのすけたちがインドの多様な文化の中で踊り狂うという、シリーズ初のダンスエンターテインメントが描かれます。
インドでの舞台は、これまでのシリーズに新たな風を吹き込むでしょう。5千年の歴史を持つインドは、その神秘的な文化と活気ある社会で知られ、しんのすけたちの冒険に新たな次元を加えることが期待されます。ボーちゃんの「さよなら、しんちゃん」という衝撃的なセリフが特報映像で話題になっており、ファンたちはその展開に胸を躍らせています。
小林さんもこの作品に対する意気込みを見せており、「インドで大暴れ!めっちゃ歌います!めっちゃ踊ります!」と、ファンに向けてメッセージを送っています。彼女の演技力と情熱が、この新たな作品にどのような魅力をもたらすのか、期待が高まります。
[佐藤 健一]