LIXILの革命的布製浴槽「bathtope」がライフスタイルを変える!
LIXILの浴室革命:布製浴槽「bathtope」がもたらす新たなライフスタイル
LIXILの新しい製品「bathtope」は、浴室文化を根底から変える可能性を秘めています。布製の浴槽「fabric bath」を備えたこのシステムバスは、折りたたんで取り外しが可能。そのため、浴槽を取り外せば広々としたシャワースペースを確保し、必要なときに浴槽として利用することもできます。これは、風呂に入るのを面倒でやめてしまう「風呂キャンセル界隈」の人々にとっても、魅力的な選択肢となるかもしれません。
この「bathtope」は、LIXILの100周年を記念した新ブランドの一環として開発され、「お風呂はもっと、自由でいい。」というコンセプトを掲げています。製品開発の背景には、近年のライフスタイルの変化が影響しています。LIXILの調査によれば、毎日浴槽に浸かる人は47.4%と半数を割っており、シャワーのみで済ませる人が増加している現状があります。これに応じて、bathtopeは、シャワーをメインにしつつ、時には湯船に浸かりたいというニーズに応える形で登場しました。
技術とデザインの融合:バスタブの新しい形
「bathtope」の開発は、技術的な挑戦でもありました。布製の浴槽を実現するには、軽さと耐久性、水漏れ対策、そして使い心地といった複数の要素をバランスよく満たす必要がありました。使用されている素材は、ポリエステルとポリウレタンの二重構造で、しなやかでありながら防水性を備えています。これは、まるでハンモックのように身体を包みながらも、しっかりとした安定感を提供します。
この製品のもう一つの利点は、その節水効果です。従来の浴槽よりも26%の節水が可能で、環境への配慮も欠かしていません。浴槽のサイズはマンション向けの1216サイズ(0.75坪)で、140Lのお湯を使用しますが、これは同サイズのFRP浴槽と比較して大幅な節水を実現しています。
LIXILの文化的な取り組み:過去と未来をつなぐ橋渡し
LIXILは、2025年4月に「トイレの文化館」を開館予定です。これはLIXILの歴史と、日本のトイレ文化を展示する新たな施設であり、木製便器から現代の高機能トイレまでの進化をたどることができます。LIXILのトイレ事業は1945年に始まり、80年の歴史を持ちます。新しい文化館の開館は、LIXILの水回り事業100周年を記念するものであり、過去から学びつつ未来を見据えたブランドの一環として位置づけられています。
このような文化的取り組みは、製品の進化とともにLIXILがどのように日本の生活文化に貢献してきたかを示しています。bathtopeのような革新的な製品は、単なる機能的な進化に留まらず、日本の生活文化に新たな価値を提供することを目指しています。
未来の浴室空間:bathtopeが示す可能性
bathtopeは、特にシングルやディンクス向けのコンセプトとして考えられています。忙しい平日はシャワーとして、週末には湯船でリラックスするなど、生活のリズムに合わせた使い分けが可能です。また、布製という特性から、アウトドアや防災用途、さらにはシャワールームしかない海外の住まいでの利用も考えられます。
LIXILは、bathtopeの販売自体よりも、この製品を通じて他の製品の販売促進や、リノベーション市場全体の活性化を狙っています。これは、bathtopeが単なる新製品ではなく、新しい生活スタイルを提案するものであることを示しています。
[松本 亮太]