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2024年12月15日 16時11分

『忍たま乱太郎』劇場版が13年ぶりに登場!声優陣の熱演が話題に

13年ぶりの『忍たま乱太郎』劇場版、声と演技の妙技に光を当てる

アニメ『忍たま乱太郎』は、日本のアニメ史においても特異な存在であり、累計30年以上にわたって愛され続ける作品です。その魅力は、忍者のたまご=忍たまのキャラクターたちが繰り広げる笑いあり、涙ありの物語にあります。そんな『忍たま乱太郎』が13年ぶりに劇場版となって帰ってきます。タイトルは『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』で、12月20日に公開される予定です。

舞台あいさつには、声優の関俊彦、高山みなみ、田中真弓、一龍斎貞友が参加し、各々が作品についての熱い思いを語りました。特に、土井先生役の関俊彦は、共演者の森久保祥太郎の演技に対して「女の子のファンを取られるな」と感嘆の声を上げるほど。演技力の高さがうかがえるこのコメントは、ファンたちの期待をいやが上にも高めています。

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変わらない魅力と海外展開の可能性

『忍たま乱太郎』の魅力は、その「変わらない」キャラクターたちにあると高山みなみも指摘します。彼女は「いつ見ても、ぶれないキャラクターたちの話を親子3世代で話すこともできるのが愛される理由なのかな」と分析しています。時代が変わっても、変わらぬキャラクターとその物語に多くのファンが共感し続けているのです。

また、今回の劇場版は台湾、韓国、ベトナムでも上映が決定。これにより、『忍たま乱太郎』の魅力が国境を越えて広がることが期待されています。ただし、各国での翻訳には一筋縄ではいかない課題もあるようです。舞台あいさつで藤森雅也監督が「ダジャレはどうやって翻訳してるんだ?」と疑問を投げかけると、登壇者たちも「たしかに!」と一同に頭を抱え、「事件、解決しましょうか?」と、高山みなみが冗談交じりに提案する場面もありました。

映画化の経緯と今後の展望

映画化が決定した背景には、長年にわたるファンの熱い支持があります。『落第忍者乱太郎』を原作とするこのアニメは、何度も劇場版化を望む声が上がっていました。今回の映画は、2013年に刊行された『小説 落第忍者乱太郎 ドクタケ忍者隊 最強の軍師』をベースにした初の映像化です。物語は、タソガレドキ忍者・諸泉尊奈門に挑まれた決闘後、消息を絶った土井先生を巡るストーリー。忍術学園の仲間たちが土井先生を捜索する中で、彼らの友情や成長が描かれます。

高山みなみは、映画化決定について「正直、“まじか!?”って感じでした。13年ぶりにやれることがあるんだ」と驚きを隠せなかったと振り返ります。それでも、「劇場版を発表するイベントの前にもイベントがあって、“今になってイベントやってんだ?”と謎めいた出来事があった」と、映画化を予感していたことを明かしました。

また、田中真弓は、きり丸が土井先生に世話になっている理由についての描写を期待していたと語り、今作でその期待が叶ったことに喜びを示しました。こうした細部へのこだわりが、ファンにとっても新たな発見となることでしょう。

このように、13年ぶりの劇場版『忍たま乱太郎』は、新たなキャストとともに、変わらぬ魅力を持ちながらも新しい試みを見せています。どのような笑いと感動を届けてくれるのか、公開が待ち遠しい限りです。

[田中 誠]

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