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2024年12月16日 09時10分

エルトン・ジョンの心の旅を描く!『Never Too Late』ドキュメンタリーがディズニープラスで話題に

エルトン・ジョン:音楽界の巨匠が語る心の旅とその影響

エルトン・ジョンといえば、彼の音楽が持つ圧倒的なパワーを知らない者はいないだろう。ディズニープラスで独占配信された新しいドキュメンタリー『エルトン・ジョン:Never Too Late』は、彼の50年にわたるキャリアを詳細に描き出している。この映像作品は、エルトンの音楽の背後にある個人的な苦悩や成長の物語を赤裸々に紹介しており、彼の人生がどのようにして音楽と共に進化してきたかを鮮やかに映し出している。

このドキュメンタリーを通じて、エルトン自身が語る舞台裏の物語は、彼の音楽の深さをさらに理解させてくれる。依存症との闘い、自身のセクシュアリティとの向き合い、そしてその中での浮き沈みなど、彼の人生の様々な側面が綴られている。こうした背景を知ることで、エルトンの音楽がなぜこれほどまでに多くの人々に愛され続けているのかがわかるだろう。

「ネヴァー・トゥー・レイト」:音楽と人生の再生のシンボル

このドキュメンタリーのエンドクレジットを飾る「ネヴァー・トゥー・レイト」は、エルトンとブランディ・カーライルによって書き下ろされた楽曲だ。この曲は、エルトンの人生そのものを象徴するようなメッセージを持っている。それは「遅すぎることはない」というテーマに基づいており、彼自身の再生の旅を反映している。

エルトンは、数々の困難を乗り越えた過去を持ちながらも、音楽というキャンバスに再び自らの人生を描き続けている。これは、彼がいかにして自分自身を再発見し、再び音楽を通じて自己を表現しているかを示している。タイム誌の「Icon of the Year 2024」に選出されたことも、彼の人生とキャリアがいかに影響力を持ち続けているかの証明だ。

メロディーの魔法:エルトンの作曲プロセス

エルトン・ジョンの作曲の才能は、彼のやり方にある種の魔法を感じさせる。彼の作曲パートナーであるバーニー・トーピンから送られてくる歌詞を読むと同時に、メロディーが瞬時に浮かび上がるというのだ。もし1時間以内に気に入ったメロディーが生まれなければ、次の曲へと移るという彼のスタイルは、効率的でありながらもその天才性を物語っている。

エルトンが「せっかち」であることは、彼の創造性の一部であり、音楽が彼の中で自然に湧き上がる様子を反映している。こうした即興的な才能は、まさに彼が音楽界で特別な存在である理由の一つだ。

薬物依存との闘い:過去からの教訓

エルトン・ジョンはまた、薬物依存との闘いについても率直に語っている。過去にコカイン使用が彼の生活に悲惨な影響を及ぼしたことを明かし、34年間にわたってクリーンな生活を続けている彼は、大麻の合法化についても強い意見を持っている。彼は大麻を「史上最大の過ちの一つ」と呼び、その依存性と他の薬物に手を染める原因になり得ると警告している。

彼の経験は、音楽業界における薬物問題の深刻さを改めて浮き彫りにするものであり、彼が自身の過去から学んだ教訓を世界に向けて発信している姿勢は、多くの人々にとって重要なメッセージとなっている。

エルトン・ジョンという音楽界の巨匠は、単なるエンターテイナーとしての枠を超え、自らの人生を通じて多くのことを語り続けている。彼の音楽と人生は、私たちに希望と勇気を与え続けており、そのメロディーはこれからも多くの心に響き続けるだろう。

[佐藤 健一]

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