広島カープのエース床田寛樹、背番号「19」で新たな挑戦!来季への意欲と1億5000万円の新契約
広島カープのエース床田寛樹、5000万円増の新契約と来季への意欲
広島東洋カープの床田寛樹投手(29)が、2023年11月16日に契約更改を行い、5000万円アップの推定年俸1億5000万円でサインした。8年目のシーズンを終えた床田は、チーム最多の11勝を挙げ、リーグ4位の167イニングを投げるなどの好成績を収めた。しかし、本人は「もっとできたと思う」と語り、9月以降の不調を課題として次のシーズンに向けたさらなる飛躍を誓っている。
背番号「19」に託された思いと新たな挑戦
来季に向けて、床田は背番号を「28」から「19」に変更する。これは、今季で現役を引退した野村祐輔の番号を継承する形だ。数字の変更が選手にとってどれほどの重みを持つかは一概には言えないが、ファンや関係者の期待がその背番号に込められていることは間違いない。床田は「もう1段階上がるためには、貯金を作れるピッチャーが一番いいと思う」と意気込んでいる。この「貯金」とは、勝ち星のことを指し、勝率を高めることがチームにとっても自分にとっても重要であると考えている。
9月の失速とその背景
今季の床田は、序盤から8月までの間に安定した投球を見せていた。特に18試合連続でクオリティー・スタートを達成するなど、チームに大きく貢献した。しかし、9月に入ると4連敗を喫し、シーズンの終盤に苦しんだ。床田自身も「ピンチがピンチらしくなった」と語り、精神的なプレッシャーがパフォーマンスに影響を与えたことを認めている。この苦い経験は、彼が来季に向けて克服すべき課題の一つだ。
肉体改造と投球の質の向上
床田はオフシーズンに向けて、ウエートトレーニングを中心に下半身の強化を図る計画だ。彼は、直球の球速とその精度を高めることを目標としており、平均球速を現在の142キロ前後から145キロ台に戻すことを目指している。これは、彼の過去のキャリアの中で最高の状態を取り戻すための努力であり、投手としての新たなステージを切り開く鍵となるだろう。
開幕投手への挑戦とチームの柱としての役割
来季に向けて床田は、初の開幕投手を目指す意向を示している。近年の先発陣の中心であった九里亜蓮がフリーエージェントでチームを去ったことにより、床田にはより大きな責任が求められる。彼は「いい準備をして、争いに加わっていければ」と、左腕エースとしての自覚を持ち、チームの柱としての役割を果たすことを誓っている。広島カープのファンにとって、床田の成長は期待の光であり、彼の活躍がチームの成績を左右する重要な要素となる。
床田の未来と広島カープの展望
来季の床田は、背番号「19」に託された期待を背負い、新たな挑戦に向かって歩みを進める。開幕投手の座を目指す彼の姿は、広島カープの未来を象徴するかのようだ。彼の奮闘が、広島カープの新たな歴史を刻むことになるかもしれない。
[田中 誠]