松山晋也投手のこだわりとドラゴンズの新たな旅路:プロテインから次世代クローザーまで
プロテインと背番号:松山晋也投手が語るこだわりと新たな挑戦
プロ野球選手とは、フィールドだけでなく、日常の細部に至るまで自分を研ぎ澄ますことに余念がないアスリートたちだ。中日ドラゴンズの松山晋也投手も、その例に漏れない。彼のこだわりは、サプリメントの棚にまで及んでおり、元中日ドラゴンズの谷繁元信さんが手掛けたプロテインまで愛用しているという。松山は、飲む時間帯によってプロテインの摂取方法を変えるという徹底ぶりを見せる。例えば、寝る前にはミルクで割ることで、身体に優しく栄養を届ける。まるでプロテインも彼の優れた投球術の一部であるかのようだ。
松山のもう一つのリフレッシュ法はサウナだ。名古屋の「ウェルビー」や「KIWAMI SAUNA」といったスポットを訪れることで、五感を刺激し、日常の緊張から解放されるという。彼の言う「同じ場所で同じことをしても意味ない」という哲学は、常に新しい挑戦を求め続ける彼の姿勢を表している。
ライデル・マルティネスが去ったドラゴンズの新たな旅路
さて、ドラゴンズにとっては、ライデル・マルティネス投手の移籍が大きな痛手となる。かつての守護神がジャイアンツに移籍した今、ドラゴンズは新たなクローザーの誕生を待ち望んでいる。ライデルは、まさに「ドラゴンズがリードしていたら、相手チームに9回の攻撃はない」と言わしめるほどの存在だった。193センチの長身から放たれる豪速球と落差のある変化球は、彼をして最優秀救援投手に輝かせた。
しかし、彼の移籍先がジャイアンツという宿敵であることは、ドラゴンズファンにとって複雑な感情を呼び起こす。キューバ政府が窓口となる契約形態の中で、ドラゴンズは「4年総額40億円以上」という条件を提示したが、ライデルはジャイアンツを選んだ。彼の「日本シリーズに出て優勝することが夢」という発言は、リーグ優勝から遠ざかったドラゴンズの現状を反映しているのかもしれない。
新たなクローザーへの期待
とはいえ、ドラゴンズには新たな可能性が待ち受けている。松山晋也や清水達也投手といった若手が、次期クローザーとしての役割を果たすことが期待されている。松山は今季最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得し、清水は侍ジャパンの一員としてクローザーを務めた経験がある。彼らがどのように成長し、チームを支える存在となるかが、今後のドラゴンズの行方を大きく左右するだろう。
一方で、ドラフトで指名された新人たちも、新たな風を吹き込む存在となることが期待されている。ドラ1の金丸夢斗は「21」を背負い、自身の誕生日にまつわる数字とともにプロの世界に挑む。彼のような若手が、次世代のスターとして成長する姿は、ファンにとっても楽しみである。
[伊藤 彩花]