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2024年12月17日 19時41分

二階家の政治王国に激震、不倫スキャンダルの波紋広がる

二階家の政治王国に揺らぎをもたらすスキャンダル

和歌山の政治風景に激震が走った。二階俊博元自民党幹事長の三男、二階伸康氏が不倫スキャンダルに巻き込まれ、その影響が二階家の政治基盤を揺るがしている。二階氏は、和歌山2区から出馬するも裏金事件で無所属となり、落選の憂き目を見たが、次回選挙での復活を目指す中、このスキャンダルが降りかかった。

隠密不倫旅行が発覚

週刊ポストのスクープによれば、伸康氏は銀座のバーで働くA子さんと親密な関係にあり、8月には広島への不倫旅行も敢行していた。A子さんはテレビCMにも出演経験がある菜々緒似の美女で、その関係は伸康氏が所有する和歌山市内のタワーマンションでの逢瀬にまで及んでいた。選挙中も彼女と会い、地元を離れる姿勢は、地元有権者の不信感を招いた。

このスキャンダルが報じられたことで、地元の政治家たちは「二階王国の完全崩壊」を予感している。和歌山2区の支部長ポストを巡る争いが激化する中、伸康氏の立場はますます厳しくなっている。

家族との関係と政治的影響

伸康氏は、全日空勤務時代の同僚と結婚し、一児の父である。しかし、現在は妻と離婚協議中であり、家族が選挙活動に関与していなかったことを認めている。彼はA子さんとの関係について「真剣にお付き合いしている」と語っているが、この状況が選挙戦略にどのように影響するかは不透明だ。

一方、和歌山の政治シーンでは、旧二階派の影響力が薄れつつある。二階俊博氏自身は、裏金問題での処分を免れたが、今回のスキャンダルは、その政治的後ろ盾をさらに弱める可能性がある。地元の支持者たちは、二階家の凋落を前に困惑と怒りを隠せない。

世耕氏の復党と支部長ポストの行方

伸康氏にとってさらなる試練となるのが、世耕弘成氏の動向だ。裏金事件で無所属となった世耕氏は、現在自民党会派に所属し、復党が噂されている。彼が自民党に戻れば、和歌山2区の支部長ポストを巡る争いが激化することは避けられない。世耕氏は、復党の条件として支部長ポストを望んでいるとされ、これが実現すれば伸康氏の政治生命に大きな影響を及ぼすことになる。

和歌山県の政治家たちは、この争いを前にして様々な反応を見せている。町村会長の岡本章町長は、伸康氏の支部長継続を支持していたが、スキャンダルの影響でその意見は覆りつつある。一方で、世耕氏の支持者は「伸康氏が支部長なんてありえない」と、彼の復党と支部長就任を強く望んでいる。

不倫スキャンダルの背景と今後の展望

今回のスキャンダルは、伸康氏の個人的な問題に留まらず、和歌山の政治情勢全体に影響を及ぼしている。二階家は長らく和歌山の政治を支えてきたが、その基盤は確実に揺らいでいる。もし伸康氏が次の選挙で支部長として立候補することができなければ、二階家の政治的影響力はさらに弱まるだろう。

一方で、世耕氏の復党が現実味を帯びれば、和歌山2区の支部長ポストを巡る争いはさらに激しくなる。石破政権の下で、与党の議席数確保が急務となっている中、世耕氏のような大物の復党は、党内での重要な戦略の一環となる可能性がある。

[高橋 悠真]

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