スポーツ
2024年12月18日 10時31分

ヤンキース、コディ・ベリンジャー獲得で外野強化へ!

ヤンキースの新たな挑戦:コディ・ベリンジャーの獲得で外野補強を強化

ニューヨーク・ヤンキースがついに動いた。2023年10月17日(日本時間18日)、シカゴ・カブスの主砲であるコディ・ベリンジャー外野手をトレードで獲得した。これにより、ヤンキースはフアン・ソトの残留に失敗した後の外野陣補強に一歩踏み出した形だ。ベリンジャーの獲得は、ヤンキースにとって新しい希望の光となるだろうか。

コディ・ベリンジャー:一度は頂点を極めた男

2017年、ロサンゼルス・ドジャースでメジャーデビューを果たしたコディ・ベリンジャーは、その年に39本塁打を放ち、ナ・リーグ新人王に輝くという華々しいスタートを切った。さらに、2019年には打率.305、47本塁打、115打点を記録し、ナ・リーグMVPを受賞。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだった彼だが、2020年以降は新型コロナの影響による短縮シーズンや肩の手術を経て、成績が低迷してしまった。

それでも、2023年にはカブスで打率.307、26本塁打を記録し、ナ・リーグのカムバック賞を受賞。この復活劇がヤンキースの関心を引いたに違いない。ベリンジャーが再びその豪快なスイングでヤンキースのファンを魅了する日が待ち遠しい。

トレードの背景にあるヤンキースの戦略

ヤンキースは、フアン・ソトの残留を目指して大金を投じたが、結局メッツに敗れた。そこで、外野手の補強に方針を切り替え、ベリンジャーの獲得に動いた。これは、ヤンキースがソトに投じるはずだった資金を有効に活用するための一手でもある。

ヤンキースはこのオフシーズン、先発左腕のマックス・フリードやクローザーのデビン・ウィリアムズを獲得し、投手陣の強化も進めている。ベリンジャーの加入により、外野陣はさらに競争力を増す見込みだ。ジャッジが中堅から右翼へ移り、ベリンジャーが中堅を守ることで、攻守にわたってバランスの取れた布陣が整う。

“コディ同士”のトレード:史上初の偶然

ポティートは今季ヤンキースで5試合に登板し、3勝0敗、防御率2.22という好成績を残した。彼の移籍はカブスの投手陣にとってもプラスになるだろう。ベリンジャーと同様に、彼も新たな環境での活躍が期待される。

カブスの戦略:外野手の飽和状態から抜け出すために

カブスは、アストロズとの大型トレードで強打のカイル・タッカー外野手を獲得し、外野手が飽和状態にあった。このため、ベリンジャーのトレードは理にかなっている。さらに、鈴木誠也外野手の残留が濃厚となり、チームのバランスを維持するための動きと捉えることができる。

ベリンジャーの移籍は、カブスにとっても経済的なメリットをもたらした。彼の来季年俸2,750万ドルの一部を負担することで、財政面での余裕を確保しつつ、チーム構成を見直す機会となる。

ヤンキースとカブスのトレードは、それぞれのチームにとって新たな一歩を示すものである。ベリンジャーがヤンキースで再びその実力を発揮できるか、そしてカブスが新たな戦力をどう活かすか。両チームの今後の動向に目が離せない。

[鈴木 美咲]

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