アニモカブランズジャパン、Oasys出資でWeb3市場拡大へ
アニモカブランズジャパンのWeb3戦略:Oasysへの出資と多層的なパートナーシップ
12月17日、アニモカブランズジャパン(Animoca Brands Japan、以下アニモカJP)がゲーム特化型ブロックチェーン「Oasys」への出資を決定し、新たなバリデータとして参画することが発表されました。この動きは、アニモカJPがWeb3技術を駆使し日本の知財やコンテンツの国際展開を支援するというミッションを強化するものです。
アニモカJPは香港に本社を持つアニモカブランズの戦略的子会社として、日本市場を基盤にしてグローバルなWeb3エコシステムの構築を進めています。今回のOasysへの出資は、中国本土を中心としたユーザー獲得を目指すOasysとの連携を通じて、市場拡大を狙うものです。Oasysはゲーミングに特化したブロックチェーンであり、アニモカJPのポートフォリオとパートナーシップネットワークを活用することで、新たなユーザーのオンボーディングが期待されています。
NewLoとの協力:Web3マーケティングの新たな展開
さらに、アニモカJPは国内Web3企業プレイシンクが率いる「NewLo(ニューロー)」プロジェクトとも提携しています。NewLoは、トークンを活用したロイヤリティプログラムを通じて、企業や個人、コミュニティ間の価値交換を促進することを目指しています。この提携により、アニモカJPはNewLoの海外展開を支援し、「NewLo Blockchain」のバリデータ参画も視野に入れているとのことです。
NewLoは、EVM(イーサリアムバーチャルマシン)互換のコンソーシアムチェーンである「NewLo Blockchain」を基盤としており、アバランチサブネットを活用して構築を進めています。アニモカJPの参画により、このプロジェクトは日本国内外での影響力を強化し、グローバルマーケティングの一環としてその存在感を高めることが期待されます。
Orbsとの連携:多層的ブロックチェーンの活用
また、アニモカJPはOrbs(オーブス)という高度なオンチェーン・トレーディングを目的とした分散型レイヤー3ブロックチェーンのバリデーターに参画しました。Orbsは、Ethereum、TON、Polygon、BNB Chain、Avalanche、Fantomなどの既存のL1およびL2ソリューションと連携して動作するL3プロトコルであり、Web3、DeFi、NFT、GameFiといったアプリケーションに新しい可能性を提供します。
アニモカJPがOrbsに参画することにより、同社は分散型バックエンドとしてのOrbsの機能を強化し、Web3プロジェクトの成長を推進します。この動きは、アニモカJPが多層的なブロックチェーン技術を活用して、より包括的なWeb3エコシステムの構築を目指していることを示しています。
アニモカJPの未来:Web3技術の融合と市場拡大
アニモカJPの動きは、Web3の多様な技術を融合させ、市場拡大を目指す戦略の一環として位置づけられます。OasysやNewLo、Orbsとの提携は、それぞれ異なる分野や地域での市場開拓を可能にし、アニモカJPのプレゼンスを一層強化します。これにより、アニモカJPは日本の知財やコンテンツを国際市場に展開し、Web3技術を活用した新たなビジネスモデルの創出を加速させることでしょう。
Web3の世界は、まるで新たなフロンティアを開拓する冒険のようです。その先には、デジタルとリアルがシームレスに融合した社会が待っています。アニモカJPの挑戦は、その未来を切り拓く鍵となりうるでしょう。果たして、この旅の行く末はどこに辿り着くのでしょうか。
[田中 誠]