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2024年12月21日 17時31分

寺島しのぶが語る「自分らしさ」と休む勇気

寺島しのぶが語る「自分らしさ」と「自愛」の美学

寺島しのぶさんは、国際派女優としてのキャリアを築きながらも、私たちに「自分を愛する」ことの重要性を語り続けています。彼女の語る「自分のために綺麗でいる」という姿勢は、現代社会における自己肯定感の高め方として多くの人々に共感を呼んでいます。

フランス流の「お休み上手」から学ぶ

寺島さんは、フランス人の夫との結婚生活を通じて、彼らの「お休み上手」なライフスタイルに気付かされたと言います。フランスでのバカンス中、彼女は「ジュ・スイ・ファティゲ(もう疲れた)」というフレーズを何度も耳にし、初めは「もうちょっと頑張れるでしょ!」と思ったそう。しかし、今ではその「ファティゲ」と言える勇気が、自分を壊さないために必要なことだと理解するようになったと語ります。

この「頑張りすぎない勇気」は、日本人にとって重要なメッセージです。日本人はしばしば「もっと頑張れる」と自分に鞭打ってしまう文化があり、過労やストレスが社会問題になっています。寺島さんのフランスでの経験は、働き方改革やメンタルヘルスの観点から見ても、非常に示唆に富んでいます。

比べない生き方と俯瞰視点の重要性

寺島さんの夫は「自分は誰かの上でも下でもなくて、俯瞰した視点で人を見る」という考えを持っているそうです。この視点は、彼女が自身の小ささに気付かされるきっかけとなりました。彼女は、他人と自分を比べることなく、自分自身を見つめ直すことの大切さを学んだと言います。

これは、競争社会の中で生きる私たちにとって非常に重要な視点です。現代社会では、SNSを通じて他人の成功が目に入りやすく、自分を他人と比べてしまいがちです。しかし、寺島さんのように自分のペースで進むことが、長期的な幸福につながるのかもしれません。

更年期を迎えた感情のゆらぎと向き合う

50代に突入した寺島さんは、更年期による感情のゆらぎを実感していると語ります。頭がボーッとしたり、集中力が続かないことがあるそうですが、「感情的になったら、更年期のせいにしちゃいます」と笑い飛ばします。これもまた、寺島さんの自愛の一つの形です。

更年期は多くの女性にとって避けられないライフステージであり、その変化をどう受け入れるかは個々に異なります。寺島さんのように、感情の変化を自然なものとして受け入れ、時にはユーモアを交えて対処する姿勢は、多くの女性に勇気を与えているのではないでしょうか。

忙しない日常の中での「贅沢な時間」

寺島さんは、車内での一人時間を「贅沢な時間」として楽しんでいるそうです。買い物や子供の送迎の合間に、音楽をかけて何も考えない時間を作ることが、彼女にとってのリフレッシュ方法です。この「何もしない時間」は、一見無駄に思えるかもしれませんが、心と体をリセットするためには必要不可欠なものです。

忙しない日常の中で、意識的に「何もしない時間」を持つことは、現代社会で生き抜くための一つの術かもしれません。私たちも、寺島さんのように自分にとっての「贅沢な時間」を見つけ、心の余裕を持つことができるといいですね。

[山本 菜々子]

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