エンタメ
2024年12月22日 14時11分

京本政樹、人生100年時代を語る:バブル世代が振り返る旅路

京本政樹が語る「人生100年時代」:バブル世代のカリスマが振り返る半生

俳優でシンガー・ソングライターの京本政樹(65)が、東京・二子玉川のアレーナ・ホールで開催された「bjbコレクション」に出演し、「人生100年時代」をテーマにしたトークイベントで熱心なファンを魅了しました。デビュー45周年を迎える彼が、自らの人生を振り返りながら語った言葉は、多くの人に共感を呼びました。

変わりゆく時代の中で

京本は、「昔は、人生50年なんて言われた頃もあったけど、今は生きようと思ったら100年生きられる時代なんだ」と語り、人生の長さが変わる中での生き方について考えを深めていました。彼がデビューした1979年、山田太一さんが脚本を担当したNHKのドラマ『男たちの旅路』の『車輪の一歩』がその起点となっています。しかし、実際にはそれ以前からテレビドラマに出演していたことを明かし、「自分の中では、もう50年ぐらい活動している感じなんです」と語る彼の言葉には、長年の経験と独特の視点が感じられます。

バブル世代の象徴として

イベントは「bjb(バブル・ジジイ・ババア)世代」と呼ばれる、バブル時代を生き抜いた人々が中心となって開催されました。京本は、その世代の象徴ともいえる存在であり、彼の話は当時を知る世代にとって懐かしさを誘うものでした。彼は「バブル時代の華やかさと、その後の変化を体験してきたからこそ、今の時代を楽しく生き抜く力がある」と語り、未来への希望を示しました。

出会いがもたらす成長

「たくさんの人との出会いが僕を成長させてきてくれた」と語る京本の言葉には、彼がこれまでに出会った数多くの人々への感謝が込められています。森繁久弥さん、大川橋蔵さん、藤田まことさん、深作欣二監督など、名だたる人物との関わりが彼の人生にどれほどの影響を与えたか、彼の語り口からはその深い思いがにじみ出ていました。特に、森繁さんに「かわいがってもらった」というエピソードは、彼にとって大きな励みとなったようです。

映画『里見八犬伝』の思い出

また、1983年の映画『里見八犬伝』での共演者たちとの思い出も披露されました。当時、彼の長髪がファンに誤解を与え、ジャパンアクションクラブ(JAC)のメンバーだと勘違いされたエピソードは、今となっては微笑ましい思い出です。このようなユーモアを交えた話し方が、彼のトークの魅力の一つです。

「人生100年時代」をどう生きるか

京本はイベントの締めくくりに、「人生100年時代をこれからも楽しく生きていく」ことを強調しました。彼の語る生き方は、ただ長生きすることを目指すのではなく、出会いや経験を通じて自分自身を豊かにすることの重要性を示しています。人生を一本の映画のように捉え、様々なキャストやストーリーが織り成す中で、自分だけの物語を紡いでいくこと。そのような考え方が、彼の45年にわたるキャリアを支えてきたのでしょう。

このイベントは無料で行われ、九州や仙台など遠方からも多くのファンが駆けつけました。次の日には石田純一、網浜直子、杉浦幸らが出演する予定で、こちらも大いに賑わうことでしょう。京本の話を聞いて、参加者たちがどんな気づきを得たのか、今後の彼らの人生にどのような影響を与えたのか、興味が尽きません。人生という旅路において、彼の言葉が一つの道しるべとなることを願っています。

[松本 亮太]

タグ
#バブル世代
#京本政樹
#人生100年時代